ミャンマーの伝統格闘技“ラウェイ”を通して「人はなぜ闘うのか?」を問うドキュメンタリー『迷子になった拳』3月公開!

ミャンマーの伝統格闘技“ラウェイ”を通して「人はなぜ闘うのか?」を問うドキュメンタリー『迷子になった拳』が、3月26日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となり、今田哲史監督自身のコメントに加え、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

拳にはバンテージのみを巻き、通常格闘技の禁じ手がほとんど許される「地球上で最も危険な格闘技」と言われるミャンマーの伝統格闘技・ラウェイ。その一方で、最後まで立っていれば“二人の勇者”として讃えられる神聖な「最も美しい格闘技」でもある。本作はそんなラウェイに挑戦する日本人たちを通して、「人はなぜ闘うのか?」という答えの無い問いに挑んだヒューマン・ドキュメンタリー。

監督を務めるのは、『熊笹の遺言』の今田哲史。今田は2016年から、ラウェイに挑戦する選手や大会関係者を追ってきた。そこにいたのは、体操選手の夢敗れた金子大輝や、一度格闘技から離れるも夢を捨てきれず出戻りの渡慶次幸平など、いわゆる“格闘技エリート”の姿はなく“迷子”の人々だった。高いミャンマーラウェイの壁に挑む彼らの頬に流れるのは、血か汗か涙か…?

■今田哲史(監督) コメント
僕が試合会場で必ず撮っていたのは、選手達がバンデージを巻く姿でした。選手は黙って拳を差し出し、セコンドはその拳を守る為に黙々とバンデージを巻いていく。対面しながら静かに行われるその行為は、とても神聖で尊く見えました。リングに上がるのは一人ですが、バンデージを巻くのもほどくのも一人ではできない作業です。選手達が一人で闘っている(生きている)のではないことの象徴に見えました。人はなぜ闘うのか?『迷子になった拳』には選手達、運営関係者、そして彼らの傍らで確かな存在感を放つ“周りの人達”が登場します。力強く懸命に生きるそれぞれの魂の有り様は、揺らぎ、戸惑いながらも未来に踏み出そうとする姿として映し出されています。その姿は格闘技の枠を超え、もがきながらも未来に進もうとする現代人の、生きる為のヒントになるのではと思っております。

▼著名人 絶賛コメント

■ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
母に叱られ、恋人と別れ、血を流しながらも急成長を遂げた金子選手の壮絶な生き様に感情移入!ラウェイを完全に会得し、更には悟りの境地に達した渡慶次選手と支え続けたご家族に永遠のスタンディングオベーション!今田監督が我々に叩きつける人生の教科書!

■いまおかしんじ(映画監督『れいこいるか』)
アホだけどマジメで、悲惨だけど滑稽で、ピュアだけど胡散臭くて痛い痛い負け犬たち。俺と同じだ。刺さった。痛かった。泣いた。

■城定秀夫(映画監督『アルプススタンドのはしの方』)
リングのような四角いスクリーンの中で、諦めの悪い選手たちが、監督が、映画が、無様に迷い、満身創痍になりながら、それでも最後の最後まで闘い続け、立ち続けていて、最高にカッコよかった。

『迷子になった拳』
3月26日(金)より、ホワイトシネクイントほか全国公開
監督・撮影・編集:今田哲史
出演:金子大輝 渡慶次幸平 ソー・ゴー・ムドー ロクク・ダリル 浜本“キャット”雄大
配給:SPOTTED PRODUCTIONS