累計発行部数50万部突破を誇り映画化されたミステリー小説「罪の声」の著者である塩田武士が、大泉洋を主人公として当て書きし、表紙モデルにも起用したベストセラー小説を、主演に大泉洋、共演に松岡茉優、佐藤浩市を迎え、吉田大八監督が映画化する『騙し絵の牙』が、3月26日より公開される。このほど、松岡が主演の大泉や吉田監督などについて語ったインタビュー映像と、新場面写真がお披露目となった。
インタビュー映像では、『桐島、部活やめるってよ』以来、8年ぶりの吉田監督作品の出演となった松岡が、「10代の時に⻘春というものを私が一番残せたと思うのは『桐島〜』だと思うので、私にとっては一生ものの作品です。そんな大切な作品の監督がまた呼んでくださったことが嬉しい。この8年かけて出会った人や作品に全部ありがとうと思えるくらい、お話を頂けただけで嬉しかった」とコメント。
主演の大泉との共演については、「大泉さんの大好きで特に尊敬しているところは、いい作品を作る上で必要なことだと思うんですが、どうしても現場がピリッとしてしまうときに、必ず立って場を和ませるような楽しい話をしてくださるんです。まさにスタンダップコメディアンのような方なんですよね。主演ですし、セリフも本当に多いので、きっと集中したい場面もあると思うのですが、現場の空気を察知して、みんなの気持ちを上げてくださる。大泉さんとの現場は楽しいので、また他の作品でもぜひご一緒したいです」と振り返る。
さらに、撮影現場について聞かれると、「(脚本のキャストページを)めくれどもめくれども、主演級のスターたちなので…毎日、お腹が痛かったです(笑)。『それぞれで1本映画が撮れるのに』っていう人たちが集まっている中、同世代は宮沢氷魚くんと、池田エライザちゃんくらい。もう、子羊3匹は大変震えております。それくらい恐ろしいような、『あれ、ヤクザ映画かな?』っていうコワモテがたくさんいるんです(笑)」と語った。
最後に、「いつか共演したい、また共演したいと思っていた俳優さんたちと、毎日入れ替わりで撮影できることは本当に幸せでした。日本の俳優界をけん引する素晴らしい俳優さん、女優さん方の演技合戦にも注目していただきたいです!」と本作をアピールした。
松岡演じる高野は、父親譲りの文学への熱意に溢れ、伝統ある文芸誌編集部の一員として誇りを持って働いているが、大御所作家にもつい率直な意見を論じてしまう有様。そんな時に、笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めている編集長の速水(大泉洋)に引き抜かれ、速水の策略に巻きこまれていく…。場面写真では、いろいろなトラブルに直面しつつも編集部で奮闘する高野(松岡茉優)の姿が切り取られている。
『騙し絵の牙』
3月26日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:吉田大八
原作:塩田武士「騙し絵の牙」
脚本:楠野一郎
出演:大泉洋 松岡茉優 宮沢氷魚 池田エライザ 斎藤工 中村倫也 坪倉由幸 和田聰宏 石橋けい 森優作 後藤剛範 中野英樹 赤間麻里子 山本學 佐野史郎 リリー・フランキー 塚本晋也 國村隼 木村佳乃 小林聡美 佐藤浩市
配給:松竹
【ストーリー】 大手出版社「薫風社」に激震が走る。かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる…。が、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。嘘、裏切り、リーク、告発。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ速水の生き残りを懸けた“大逆転”の奇策とは!?
©2021「騙し絵の牙」製作委員会