日本暴力映画界の新星・阪元裕吾監督「自分らしいオリジナル映画が完成」水石亜飛夢、一ノ瀬ワタルらが出演『黄龍の村』2021年公開!

数々の映画祭で賞を受賞し、高評価を得る日本暴力映画界の新星・阪元裕吾監督作『黄龍の村』が、2021年に公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

8人の若者はキャンプ場に向かう道中、山の中で車がパンクしてしまう。助けを求め歩く彼らは、焚火の前で音楽を聴きながら返事をしない村人や包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村、龍切村にたどり着く。そこに馬に乗った梅宮新次郎という老人が現れ、車を直してくれるという。そして老人の家で夕食もご馳走になり、新次郎の半ば強引な誘いで若者たちはその夜、泊まることに。翌朝、不思議なお面を被った村人たちが外を練り歩いていた…。

監督を務めるのは、若干24歳にして数々の映画祭で賞を受賞、日本暴力映画界の新星として今最も注目されている阪元裕吾監督。20歳で発表した殺人を趣味にするカップルを描いた『ベー。』で「残酷学生映画祭2016」のグランプリを受賞した際に、白石晃士監督に「才能に嫉妬する」と言わしめ、サイコ殺人鬼と凶暴兄弟の対決を描いたウルトラ暴力映画『ハングマンズ・ノット』では「カナザワ映画祭2017」で期待の新人監督賞と出演俳優賞のダブル受賞、続くパン屋を舞台にしたブラックコメディ『ぱん。』(辻凪子と共同監督)では「MOOSICLAB」短編部門グランプリ、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で短編コンペティション部門グランプリを受賞。さらに海外映画祭初参加で挑んだ「プチョン国際ファンタスティック映画祭」では審査員特別賞受賞を果たすなど、大学在学中に圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻した。

また、実際に起こった事件からインスパイアされたオリジナル・バイオレンス作品で、商業デビュー作となった『ファミリー☆ウォーズ』は、子どもを轢き殺した認知症の祖父を家族が餅を食べさせて殺そうとするというあらすじとそのビジュアルが発表されるや、不謹慎だとSNSで大論争を巻き起こした。しかし、上映の際にはホラー映画やバイオレンス映画のファンが劇場に駆けつけ、残虐さと滑稽さ、血と笑いの絶妙さを絶賛。次に作った『最強殺し屋伝説国岡』は「ゆうばりファンタスティック国際映画祭画祭2019」で高評価を獲得。本年1月には、「未体験ゾーンの映画たち2021」阪元自身のオリジナル企画として、日本映画にはあまりない福士誠治主演のハードボイルドアクション映画『ある用務員』が公開されるなどノリに乗っている新鋭監督である。

出演には、現在放送中の「魔進戦隊キラメイジャー」キラメイブルー押切時雨役で、人気急上昇中の水石亜飛夢をはじめ、今後が期待される若手俳優が集結。また、龍切村の村長には井筒和幸監督作『黄金を抱いて翔べ』にて51歳で俳優デビューした海道力也、『クローズ ZERO II』を皮切りに現在公開中の『新解釈・三國志』までアクション映画に欠かせない元プロ格闘家・一ノ瀬ワタルなどが脇を固める。

主題歌を担当するのは、Helsinki Lambda Club(ヘルシンキ・ラムダクラブ)。日本のオルタナティブ・ロック界ではかけがえのない存在で、国内のフェスだけでなく、香港、北京、上海、台湾でのツアーを成功させる中毒性の高いメロディーが注目のアーティストだ。

■阪元裕吾(監督) コメント
監督の阪元です。『黄龍の村』に興味を持っていただきありがとうございます。本作品は自身のオリジナル企画として作ったごった煮の映画となっています。原作物の企画が通りやすい現状で、オリジナル脚本でこのような作品を撮れたことを大変うれしく思います。この作品を撮影したのは2019年11月でして、そこから新型コロナウイルスの影響もあり公開が伸び、もう2年近く経とうとしています。この作品に出演している役者たちは大学から一緒にやってきた人たちが多く、あまり普通では考えられないような芝居の撮り方をしました。それはPOVシーンでして、そこでは役者に直接スマートフォンを渡して撮ってもらい、その場で即興での会話を引き出し、自分もアイデアを出してアドリブでガンガン進めていくというものでした。目まぐるしく変わっていく状況や俺のアイデアに全力で応えてくれた水石亜飛夢はじめ多くの役者たちには本当に感謝したいです。ああいう、考えるよりも状況に応じて反射で進めていく現場は、やっぱり頭フル回転になって楽しいなあと改めて思いました。本当に素敵なキャストやスタッフに囲まれて、自分らしいオリジナル映画が完成しました。まだまだこれからもオリジナル原作問わず楽しいエンタメ映画を撮ってきたいと思っています。ぜひみなさんお楽しみにしててください。よろしくお願いいたします。

『黄龍の村』
2021年 公開予定
監督・脚本・編集:阪元裕吾
音楽:遠藤浩二
主題歌:Helsinki Lambda Club「Shrimp Salad Sandwich」
出演:水石亜飛夢 松本卓也 鈴木麻由 秋乃ゆに ウメモトジンギ 石塚汐花(アイドルカレッジ) 大坂健太 上のしおり 藤井愛稀 中村龍介 小玉百夏 安田ユウ 陸野銀次郎 海道力也 一ノ瀬ワタル 伊能昌幸
配給:ラビットハウス

【ストーリー】 夜の街でキャンプに行こうと盛り上がる北村優希、村井孝則、鈴木うらら、遠藤なごみ。翌朝、梶原健人、工藤啓作、谷村真琴、谷村睦夫も加わりレンタカーでキャンプ場に向かう8人の若者たち。途中BBQを楽しんでから宿泊するキャンプ場へ向かうことに。北村優希、村井孝則、鈴木うらら、遠藤なごみの4人は若者らしくハイテンションで楽しみ、逆に梶原健人、工藤啓作、谷村真琴、谷村睦夫の4人は静かに楽しんでいた。キャンプ場へ向かう途中、携帯も繋がらない山の中で車がパンクしてしまう。助けを求め歩く若者たち。トンネルを抜けると焚火の前で音楽を聴きながら返事をしない村人や包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村にたどり着く。これが龍切村であった。そこに馬に乗った梅宮新次郎という老人が現れ、車を直してくれるという。しかも家でお茶でも飲んでいきなと誘われる。若者たちが新次郎の家を訪れると千代、奈穂美、莉子の3人の女性が律儀に出迎えてくれ、若者たちの夕食や布団も既に用意されていた。老人の家で“おいしい”夕食もご馳走になり、夜遅いからと泊まっていきなと言う新次郎の半ば強引な誘いで若者たちは不信に思いながらもその夜は泊まることに。翌朝、外の音で目覚める優希、外を見ると不思議なお面を被った村人たちが外を練り歩いていた…。

©2021「黄龍の村」製作委員会