三浦翔平らが主演・三浦春馬に感謝!「配慮の男。これぞ座長」

日本の未来を切り開いた五代友厚の物語を、田中光敏監督が三浦春馬主演で映画化する『天外者』(読み:てんがらもん)が、12月11日より公開中。このほど、12月12日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの三浦翔平、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が登壇した。

初めに挨拶した三浦翔平は「皆様のおかげで幕を開けることができました。春馬とともに、今日はみんなでここにいるので、短い時間ですがよろしくお願いいたします」と、今年7月に30歳で亡くなった主演・三浦春馬を称えた。

公開を迎えた気持ちについて、三浦は「感無量。いつ公開できるか分からなかったので」と感慨深い様子。本作で坂本龍馬を演じた三浦は、正式に出演のオファーが来る前に、三浦春馬から「坂本龍馬の役を翔平にやってもらいたい」と直接お願いされたという。現場に行けない日には、「春馬が『読み合わせをしよう』と言ってくれて。車の中とか、電話とかで読み合わせをして現場に入った」そうで、「龍馬は春馬がいたからできた。本当に感謝しています」と言葉に熱を込めた。

伊藤博文を演じた森永。初代総理大臣を演じる上で責任を感じていたそうだが、「春馬さんから『悠希が伊藤博文役をやると聞いて、すごい心強い』と言われて(笑)。これは頑張らないとな」と、身を引き締めたという。

三浦春馬とは高校の同級生だった蓮佛。役のオファーがある前に「ご飯を食べているときに、春馬くんがおもむろに企画書を取り出して、『今度、こういうのやるんだけど、やらない?』と言ってくれて(笑)。いつからプロデューサーになったの?(笑)」と驚いたそうだが、「めちゃくちゃ嬉しかったです」と本音。田中監督は「三浦春馬は配慮の男。影で支えてくれていた。作り手にとってはありがたいですよね。これぞ座長」と、主演を称えた。

フォトセッション時には、主演・三浦春馬が立つはずだった中央のスペースを開けて撮影が行われていた。

『天外者』
12月11日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:田中光敏
脚本:小松江里子
出演:三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵 蓮佛美沙子 生瀬勝久 筒井真理子
配給:ギグリーボックス

【ストーリー】 江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける。五代才助(後の友厚/三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か…。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった。

©︎2020 「五代友厚」製作委員会