TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による感動のお弁当エッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を、井ノ原快彦と道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)共演で映画化する『461個のおべんとう』が、11月6日より公開中。このほど、11月7日に丸の内TOEI①にて公開記念舞台挨拶が実施され、キャストの井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、映美くらら、阿部純子、兼重淳監督が登壇した。
映画の公開を迎え、主演の井ノ原は観客席を見渡しながら「席の間を空けずにお客さんが入っているのが、とてもうれしい。やっとみんなが集まれる時期が来たんだな」と喜びを噛みしめた。
本作のキャッチコピー「三年間の言葉に出来ないありがとう」にちなみ、「今一番、ありがとうを伝えたい人は?」という質問が。道枝は「パパです」と井ノ原を選び、「クランクイン前からタメ口協定を結んでくれて、グッと距離を縮めてくれた。映画の宣伝活動の中でも、バラエティ番組で僕をフォローしてくれました。本当の親子のように接してくれたので、とても助かりました」と同事務所の大先輩に感謝の言葉を述べた。
これに対して井ノ原は「映画を撮影していたときよりも、もっと距離が近くなった」とし、「彼のグループの子たちは、息子の友だちみたいな気持ち(笑)」だと告白。これを聞いた道枝は「以前、取材していたときに、パパが僕だけタメ口はおかしいから、『なにわ男子全員、俺にタメ口でいいよ』と言ってくれた。それをなにわ男子全員に伝えたら、即答で『無理や! タメ口は使われへん!』(笑)」と言われたという微笑ましいエピソードを明かした。
イベントの後半には、道枝が井ノ原へ宛てた手紙を読むというサプライズ演出の予定があったが、道枝がタイミングを勘違いしたのか、舞台からいなくなるハプニングも。井ノ原が「(演出を)うっかり忘れるなんて、彼らしくていいですよね」と優しくフォローしつつ、ようやく手紙を手にして戻った道枝は「20年後、30年後に父親役に出会えたときは、絶対超えられないパパの背中かもしれないけど、パパの背中を思い出して、この経験を生かして、『461個のおべんとう』みたいな作品になるように頑張るから、そのときは僕もタメ口協定を結ぶね。そして、この舞台挨拶で“パパ”から“井ノ原さん”に戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないので。でも、僕が悩んだときや苦しいときは、『大丈夫、全部うまくいくよ』って、また“パパ”になってね。ありがとうパパ。そして、ありがとう井ノ原さん」と手紙を朗読して、会場が感動の拍手に包まれた。
後輩の手紙に胸を打たれた井ノ原は、「うれしい。クランクアップするときに、自分の息子と引き離される気持ちになりました」と涙を拭う場面も。言葉をつまらせつつ「手紙を忘れちゃうところとかを含めて全部君で、それはとても素敵なこと。後輩だけど、とても尊敬しています。本当にありがとうございました」と感謝を述べていた。
『461個のおべんとう』
11月6日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:兼重淳
脚本:清水匡
原作:渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」
主題歌:井ノ原快彦 道枝駿佑「Lookin’4」
出演:井ノ原快彦 道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) 森七菜 若林時英 阿部純子 野間口徹 映美くらら KREVA やついいちろう(エレキコミック) 坂井真紀 倍賞千恵子
配給:東映
【ストーリー】 長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原快彦)。父を選んでくれた息子・虹輝(道枝駿佑)が15歳と多感な時期を迎えていただけに、一樹は虹輝に対する罪悪感に苛まれていた。そんな時、重なるようにして虹輝が高校受験に失敗したという悪い知らせが届く。これまで自由に生きてきた一樹は、虹輝に対し“学校だけがすべてではない。自由に好きなように育ってくれたらそれでいい”と思っていた。 しかし、虹輝の出した答えは「高校へ行きたい」だった。そして翌年の春、見事に高校に合格。ここで一樹はある質問をした。「学校の昼食なんだけど虹輝はどっちがいいの?お金渡して自分で買うのと、父さんが作るお弁当」「父さんのお弁当がいい」この瞬間「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という“大切な約束”が生まれたのだった。慌ただしい毎日の中、お弁当を通して交錯する父と息子の想い。ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も…、一樹の怒涛のお弁当作りが始まる。
© 2020「461個のおべんとう」製作委員会