世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹が2013年に発表した短編小説を、『ハッピーアワー』、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が映画化する『ドライブ・マイ・カー』が、2021年に公開されることが決定した。

原作は、村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に所収される、亡き妻との記憶に苛まれ続ける舞台俳優の主人公・家福（かふく）の計り知れない喪失と仄かな希望を綴った名作「ドライブ・マイ・カー」。

監督を務めるのは、日本映画界・若手実力派No.1の呼び声高い濱口竜介。4人の女性の友情と心の機微を丁寧に描き上げた5時間を越える『ハッピーアワー』は、ロカルノ、ナント、シンガポールをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞。二人の同じ顔をした男とその間で揺れ動く女性の歳月を描いた『寝ても覚めても』は、商業映画デビュー作にして、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式選出。さらに、今年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督作品『スパイの妻＜劇場版＞』では脚本を担当。その才能は脚本の分野でも遺憾なく発揮され、国際的にも高い評価を得てきた。本作は、濱口監督自らが映画化を熱望し、脚本も手掛ける。

『ドライブ・マイ・カー』
2021年 全国公開
監督・脚本：濱口竜介
原作：村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」
プロデューサー：山本晃久
配給：ビターズ・エンド