水原希子「限界まで演じた」愛する女性のためにその夫を殺害!中村珍の漫画「羣青」を映画化『彼女』2021年春配信!

中村珍の漫画「羣青」を、廣木隆一監督が水原希子とさとうほなみ共演で映画化するロードムービー『彼女』が、2021年春にNetflixにて配信されることが決定した。

同性愛者の永澤レイと、夫から壮絶なDVを受ける篠田七恵。高校時代から七恵に恋をしていたレイは、彼女のために夫を殺害する。自分のために殺人まで犯したレイに疎ましさと恐ろしさを抱く七恵と、そんな彼女を生かすため、すべてを受け入れるレイ。二人は互いに愛を欲しながら、絡み合わない想いをぶつけあう。本作では、正しいことも悪いことも、愛も憎しみも限界を超えた彼女たちの逃避行が描かれる。

原作は、女性二人の極限の愛憎を描いた中村珍の漫画「羣青」。監督は、『軽蔑』、『彼女の人生は間違いじゃない』、『ここは退屈迎えに来て』など、孤独を感じる人々を鋭く、かつ情熱的に描き出してきた廣木隆一が務め、日本の美しい景色を背景に、観る者に「愛」の本質を問う。さらにテーマ曲は、日本のポップシーンを語る上で欠かすことのできない細野晴臣が担当。新旧織り交ぜた多彩な楽曲が、新たな愛の物語を彩る。

自由に生きているように見えて、実は同性愛者であることを家族に言えず生きづらさを感じる永澤レイ役を演じるのは、女優、モデルとして、また生き方そのものに多くの女性から支持を集める水原希子。そして人生に希望を見出せないものの、死ぬこともできない篠田七恵役に、ゲスの極み乙女のドラマーであり、女優として行定勲監督作『窮鼠はチーズの夢を見る』での熱演が記憶に新しいさとうほなみが扮する。

▼スタッフ&キャスト コメント

■廣木隆一(監督)
原作の持つエネルギーの強さに引きずられ、女と女の映画を初めて監督させてもらいました。その中で性別を超えたものや超えられないものが見えて来ました。それで何をテーマにすべきかは一つだと。そして見えてきたものにすがりつき、ここまでプロデューサーとシナリオライターとスタッフ達とキャスト達と旅をしてきました。その旅を観客の皆さんと共有できれば最高だと思います。

■中村珍(原作)
ルーツは「羣青」という漫画ですが「原作の再現」だけが映像化の最適解ではないので、題も人の命名も、脚本も、「彼女」を作る皆様にお任せしました。原作に心を寄せた人が別解釈に抵抗を感じたり、逆に、原作を苦手な人が映画で愉しめたり、それぞれあると思います。原作の人物に寄り添って頂けることも幸いですし、映画化にあたっては同じルーツの物語が別の姿で愛されるかもしれない機会を得ることに最良の意義を感じています。

■水原希子(永澤レイ役)
夢にまで見た初めて愛した彼女と一緒に過ごした悪夢のような時間。彼女が知らない“愛”を証明する為に自分を犠牲にし、ボロボロになりながら奮闘する日々は、とても苦しく、今振り返っても胸が締めつけられます。七恵役のさとうほなみさんが居なかったらきっと乗り越えられなかったと思うほど、全てを曝け出して限界まで演じました。この役を演じて、愛するという事、生きていく上で大切な事がよりシンプルな物になった感覚があります。

■さとうほなみ(篠田七恵役)
“殺した女と殺させた女”何とも恐ろしい言葉ではありますが…ずっと相容れず、どちらかが歩み寄ろうとするとどちらかが出て行ってしまう。でも離れられないこのふたり。何故か可愛く思えてしまう、そんなお話です。“殺させた女”であるわたしは、常に「自分は天涯孤独だ」と思いながら撮影しておりました。温かい現場でありながらそのような気持ちで居続けられたのは良いチーム、良い作品だからこそ成し得たことです。出演者、スタッフの皆さま、原作者の中村珍さん、そして廣木監督、水原希子さんに感謝。是非お楽しみに、お待ちいただければと思います。

『彼女』
2021年春 Netflixにて全世界同時配信予定
監督:廣木隆一
原作:中村珍「羣青」
脚本:吉川菜美
テーマ曲:細野晴臣
出演:水原希子 さとうほなみ