スペインの巨匠、カルロス・サウラの創作の秘密と人生に迫ったドキュメンタリー『サウラ家の人々』11月公開!

スペインの巨匠、カルロス・サウラの創作の秘密と人生に迫ったドキュメンタリー映画『サウラ家の人々』が、11月21日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

世界映画史に残るスペインの3人の監督、ルイス・ブニュエル、カルロス・サウラ、ペトロ・アルモドバル。本作は、その一人、カルロス・サウラとその子どもたちとの会話を撮った、知的刺激溢れるドキュメンタリー映画。

サウラは今年88歳で、4人の女性との間に7人の子供をもうけている。カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界3大映画祭での受賞歴や、多数の候補作があるなど、自在に創造に励んだサウラは私生活においても自由奔放だった。最も知られている相手は世界的名優チャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリンで、息子も授かった。

当初、フェリックス・ビスカレット監督は、この偉大な監督のフィルム・ポートレイトを撮りたいと本作を企画した。彼と7人の子どもたちとの会話を通して、そのさまざまな側面を浮かび上がらせようと試みたのだが、彼は過去について話すことを好まない人物だった。好きなことは、絵を描くことと写真であった。本作の製作を通して、映画の他にはサウラがただただ絵と写真が好きだ、ということが示される。本作で重要な場所として何度も現れる書斎。そこは絵を描き、本を読み、家族と語らい、そして映画を構想する大切な場所だった。

本作には『カラスの飼育』、『カルメン』、『血の婚礼』など、サウラの代表作が大胆に引用される。ただ映像が抜粋されて使用されているだけではない。サウラと家族たちが語らうシーンの背景にさまざまに投影され、まさにサウラと家族の人生、そして映画作りが重層的に表現される。

『サウラ家の人々』
11月21日(土)より、新宿K’s cinemaにてロードショー、以後全国順次公開
監督・脚本:フェリックス・ビスカレット
出演:カルロス・サウラ カルロス・サウラ・メドラノ アントニオ・サウラ・メドラノ アンナ・サウラ・ラモン
配給:パンドラ

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