デーブ・スペクター「ドッキリ系のYouTuberが過激化。マヒしている!」ドッキリ動画の闇を語る!『わたしは金正男を殺してない』スペシャル動画

北朝鮮・朝鮮労働党委員長、金正恩の実兄・金正男(キム・ジョンナム)暗殺事件の闇と真相に迫ったドキュメンタリー『わたしは金正男を殺してない』が、10月10日より公開される。このほど、タレント・放送作家のデーブ・スペクターが、現代のドッキリ動画の闇を語るスペシャル動画がお披露目となった。

2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で一人の男が突然倒れた。神経猛毒剤「VX」を顔に塗られて殺された男は、北朝鮮・朝鮮労働党委員長、金正恩の実兄・金正男(キム・ジョンナム)。彼を殺したのはベトナム人とインドネシア人の二人の若い普通の女性だった。しかも白昼堂々と行われたこの暗殺の一部始終は空港の監視カメラにすべて収められ、そのまるでいたずらのような“ドッキリ”映像は世界を駆け巡ることとなる…。

金正男の背後から近づいた若い女性がその顔を後ろから毒薬が塗られた両手で覆った後、何事もなかったかのように悠然と立ち去っていく…まるでドッキリ番組の企画のように仕組まれた暗殺計画。金正男を暗殺した二人の容疑者は、架空のドッキリ動画の撮影だと信じていた。

バラエティ番組の放送作家として活動するデーブ・スペクターは、日本のバラエティ番組でもおなじみの“ドッキリ動画”ネタが暗殺の手法として使われた事件について、「今はスマートフォンで(簡単に)撮れるから、深く考えないで済む行動なんです。そこをうまく利用した(事件だ)と思います」と興奮気味にコメント。そして、「ドッキリ系のYouTuberがどんどん過激化しているんです。そういったものは当たり前で、“人気がある”と言えば…(やってしまう)。女の子たちがいくら世間知らずとはいえ、前だったら抵抗があったと思うんです。もう(常識が)マヒしている」と語り、情報が溢れ過ぎて、やって良いことと悪いことの線引きが分からない現代の若者が、知らず知らずのうちにSNSの闇に引きずり込まれていく怖さを熱弁する。

『わたしは金正男を殺してない』
10月10日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:ライアン・ホワイト
配給:ツイン

【作品概要】 2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で一人の男が突然倒れた。神経猛毒剤「VX」を顔に塗られて殺された男は、北朝鮮・朝鮮労働党委員長、金正恩の実兄・金正男。そして殺したのはベトナム人とインドネシア人の二人の若い普通の女性だった。暗殺の様子は空港の監視カメラにすべて収められ、そのいたずらのような“ドッキリ”映像は世界を駆け巡ることとなる…。なぜ彼女たちは北朝鮮の重要人物を暗殺したのか?そもそも彼女たちはプロの殺し屋なのか?どのように暗殺者に仕立てあげられていったのか?分かってきたのは、貧しい二人がそれぞれの人生を夢見、そこに付け込んでSNSを通して巧妙に罠をしかけてきた北朝鮮の工作員たちの姿だった。巨大な国を相手に彼女たちの無罪を信じ、証拠を積み上げていく弁護団の渾身の調査はやがてある真実に行きつく…。

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