岡本かの子の傑作小説を、峯田和伸、橋本マナミ、ヤオ・アイニンら共演で映画化し、日本・台湾・マレーシアの3つの街の年越しを舞台に、素直になれない恋人たちを描いた映画『越年Lovers』が、12月18日より山形と仙台にて先行公開されることが決定した。併せて、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化(しょうか)県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールの魅力的な3つの地で紡がれる恋の物語。
ポスタービジュアルには、本作の原作でもある岡本かの子の小説「老妓抄」を読む碧(橋本マナミ)と、その隣でギターを弾く寛一(峯田和伸)の姿が収められる。シェルのような形のソファや橋本の背後に映る床の間のような建具、あたたかな光が差し込む格子の窓からは、ノスタルジーな雰囲気が漂い、ステンドグラスのように散り散りに並べられた不揃いのカットからは、日本、台湾、マレーシアのそれぞれの場所で素直になれない大人たちのもどかしい思いが表現されている。さらに優しいタッチで描かれた「カメラ」、「ラジカセ」、「提灯」などは、3つの物語のモチーフであり、彼らの恋模様にますます期待が高まる。
『越年Lovers』
12月18日(金)より、山形、仙台にて先行公開、以後全国ロードショー
監督・脚本:グオ・チェンディ
原作:岡本かの子「越年 岡本かの子恋愛小説集」「老妓抄」
出演:峯田和伸 橋本マナミ ヤオ・アイニン(ピピ) オスカー・チュウ ユー・ペイチェン ウー・ホンシュウ 菜葉菜 吉村和彬 岡野一平 結城貴史
配給:ギグリーボックス
【作品概要】 越年…新しい年を迎える瞬間の高揚はどこから来るのだろう。きっとそれは、新しいことが始まることへの希望。いきなり女をビンタをした男、初恋の相手に会うために十数年ぶりに帰郷した男、亡き母の家を片付ける女。日本、台湾、マレーシアの年越しの風景の中で不器用な3組の男女が織りなす物語。愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに、素直になれずにこじれた恋心たちを描く。恋だけが人生じゃない。けれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる恋の物語。年を越えたら、新しい人生に出会えるかもしれない。
©2019 映画「越年」パートナーズ