「私は音楽をやめない」障害を負いつつも鍵盤を叩き続けた男の奇跡の物語『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』予告編

バッハに愛されたピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスの不屈の実話を映画化した『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』が、9月11日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

“20世紀最高のバッハの演奏家”と称される本作の主人公ジョアン・カルロス・マルティンス。リオパラリンピックの開会式で行われた彼の国歌演奏の模様は日本でも話題となり、ハンディキャップを持った両手で奏でられた美しい旋律は世界中の人々を虜にした。本作は、若くして世界的な活躍をしていたジョアンを襲った不幸、そしてその苦難を幾度も乗り越えてきた彼の人生を映し出す。

予告編には、“20世紀最も偉大なバッハの奏者”と評された主人公ジョアンがピアノと出会い、度重なる苦難に襲われながらも音楽を愛し、ステージに立ち続ける姿が収められる。ピアノと出会い「天才」と呼ばれた幼少期から、米音楽界の最高峰カーネギーホールで鮮烈なデビューを飾った20歳、音楽さえあれば恐れるものはなかった絶頂期の若きジョアンの姿から一変、突然の悲劇が彼を襲い、不慮の事故で右手の3本の指に麻痺が起こったことがきっかけでジョアンは破滅へと向かい始める。やがて左手にも障害が出始め命の危機にもさらされる。ボロボロになりながらも血の滲んだ鍵盤を叩き続けるジョアンの鬼気迫る姿と、圧巻の演奏シーンに息を飲む映像となっている。予告編、そして映画全編で奏でられるバッハの名曲は全てジョアン本人の音源を使用しており、劇中で流れるバッハの名曲の数々にも期待が高まる。

『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』
9月11日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:マウロ・リマ
出演:アレクサンドロ・ネロ ダヴィ・カンポロンゴ アリーン・モラエス フェルナンダ・ノーブル
配給:イオンエンターテイメント

【ストーリー】 幼い頃から病弱で家の中で過ごすことが多かったジョアン・カルロスだったが、ピアノを習い始めるとその才能が大きく開花する。めきめきとその才能を伸ばした彼は、20歳でクラシック音楽の殿堂として知られるカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀の最も偉大なバッハの奏者”として世界的に活躍するまでになる。一流の演奏家として世界を飛び回っていたジョアンだったが不慮の事故により右手の3本の指に障害を抱えてしまう。ピアニストとして生命線である指が動かせなくなった彼は不屈の闘志でリハビリに励み再びピアニストして活動できるまでになる。復帰を果たし自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていた彼にさらなる不幸がのしかかる…。