小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその人気小説を、『新聞記者』の藤井道人監督が清原果耶主演、桃井かおり共演で映画化する『宇宙でいちばんあかるい屋根』が、9月4日より公開される。このほど、清原演じる主人公・つばめの姿を捉えた場面写真がお披露目となった。
14歳のつばめは、満天の星が輝くある夜、ド派手な身なりで底意地の悪い、キックボードに乗ったあやしい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか二人はお互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。つばめの前に起こる事件、最後に明かされる星ばあの正体…。本作はひと夏の大切な何かを探す、二人のキュートで、愛おしい、感動のファンタジードラマ。
場面写真には、つばめ(清原果耶)が目を大きく開き驚いたり、父(吉岡秀隆)と育ての母(坂井真紀)がベビーベッドを作る様子を見る姿、書道教室の先生(山中崇)と本屋で何か会話しているショット、教室でクラスメートたちと過ごす姿が収められる。家族とともにベビーベッドを作るシーンでは、一見笑顔で楽しそうな表情のつばめだが、実際は父と育ての母の間に新しく子供が生まれてくるため、どこか居心地の悪さを感じていた。そして、その後の本屋のシーンでは、実母のひばり(水野美紀)が東京で個展をしていることを書道教室の先生から聞き、会いに行く決心をするが…。
14歳の少女つばめを演じた清原果耶。各メディアのブレイク女優ランキングや2020年ヒット予測女優部門など様々なランキングでもランクインし、2021年度春のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインにも抜擢されるなど今最も注目を浴びる彼女が、映画初主演となる本作で、吉岡秀隆や坂井真紀、山中崇、そして桃井かおりといった豪華キャストとの共演で見せる表情にも期待が膨らむ。
『宇宙でいちばんあかるい屋根』
9月4日(金) 全国公開
監督・脚本:藤井道人
原作:野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」
主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(作詞・作曲・プロデュース:Cocco)
出演:清原果耶 伊藤健太郎 水野美紀 山中崇 醍醐虎汰朗 坂井真紀 吉岡秀隆 桃井かおり
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父(吉岡秀隆)と、明るく包み込んでくれる育ての母(坂井真紀)。もうすぐ二人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところがある夜、唯一の憩いの場に闖入者が…。空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!?派手な装いの老婆・星ばあ(桃井かおり)はキックボードを乗り回しながら、「年くったらなんだってできるようになるんだ」とはしゃいでいる。最初は自由気ままな星ばあが苦手だったのに、つばめはいつしか悩みを打ち明けるようになっていた。
© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会