『淵に立つ』『よこがお』の深田晃司監督が、森崎ウィン主演、土村芳共演で自身初となるコミック原作の映像化に挑んだ連続ドラマを、ディレクターズカット版として再編集し映画化する『本気のしるし＜劇場版＞』が、10月9日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、キャストの森崎ウィン、土村芳、原作者の星里もちる、そして深田晃司監督よりコメントが寄せられた。

2019年10月より、メ〜テレ制作の連続テレビドラマとして放送がスタートした「本気のしるし」。放送直後から、既存のドラマの枠から逸脱するクオリティの高さと視聴者の予想をことごとく裏切る登場人物の行動から、「先が読めなさすぎ！」と大きな反響を呼んだ。

『本気のしるし＜劇場版＞』は、同作を新たに劇場用に再編集したディレクターズカット版。コミック原作、地方局の深夜ドラマ発としては異例となる、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選出されるという快挙を成し遂げた。

職場の女性二人と曖昧な関係を続ける男、辻役を演じるのは、『レディ・プレイヤー1』でハリウッド・デビューを飾り、『蜜蜂と遠雷』では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した森崎ウィン。そして、その場しのぎで嘘をつき、無自覚に周囲に迷惑をかける女、浮世役に、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」、『去年の冬、きみと別れ』の土村芳が扮する。そのほか、宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉ら世代も様々な個性派俳優が脇を固める。

ポスタービジュアルには、森崎ウィンと土村芳の2ショットが収められ、「ふたりなら堕ちても」というキャッチコピー、そして「共感度0.1%」「本気度合いがハンパなくて冷や汗」「メンタルが削られる」など、ドラマ放送時にSNSに寄せられたたくさんの反響の言葉がレイアウトされている。

▼スタッフ＆キャスト コメント

■森崎ウィン（辻役）
やっと、この日が来ました。無事に劇場公開が出来る事に内心凄くホッとしていますし、もっとこの作品が様々な方のもとに届くと思うと、純粋にとても嬉しいです。約4時間という長尺ではありますが、目が離せないほどの共感度0.1%の内容なので、一つ一つの場面に心の中で突っ込みながら劇場でご覧頂ければと思います。

■土村芳（浮世役）
スタッフ、キャストの皆さんが一丸となって生まれたこの作品が、映画版として新たに生まれ変わり、さらに多くの方に見ていただける機会に恵まれました。本当に嬉しいです！ドラマの時からさらに進化した映画館用のポスターと予告編になり、とてもわくわくしています。原作からドラマ、映画へと変貌を遂げた『本気のしるし』を是非劇場でお楽しみください！

■星里もちる（原作）
私の世代は、テレビシリーズから劇場版という流れに、格別な感慨を抱いてしまいます。すでにシリーズのいちファンでもある私ですから「ディレクターズカット劇場版」は楽しみでしかありません。皆様も是非大スクリーンで！

■深田晃司（監督）
「本気のしるし」劇場公開に向けて最後の仕上げをしています。映像と音声をチェックしながら、4時間を経てのラストシーンに駆ける森崎さんと土村さんの必死な姿にしみじみ感動しました。ドラマ版に始まり見飽きるぐらい見ている自分がいまだに感動できるのだから、これはどうやら本物です。早くみんなに見て欲しい。10月9日が楽しみです。

『本気のしるし＜劇場版＞』
10月9日（金）全国公開
監督・脚本：深田晃司
原作：星里もちる「本気のしるし」
脚本：三谷伸太朗
音楽：原夕輝
出演：森崎ウィン　土村芳　宇野祥平　石橋けい　福永朱梨　忍成修吾　北村有起哉
配給：ラビットハウス

【ストーリー】　退屈な日常を過ごしていた会社員の辻一路（森崎ウィン）はある夜、踏み切りで立ち往生していた葉山浮世（土村芳）の命を救う。そこから、不思議な雰囲気の女性・浮世と辻の泥沼の関係が始まった。辻は分別のない行動をとる浮世を放っておけず、浮世を追ってさらなる深みに嵌っていき、破滅への道を歩みだす…。

©星里もちる・小学館／メ～テレ