漫画「セッちゃん」の作者・大島智子による描き下ろしイラスト13点!松本穂香『君が世界のはじまり』

ふくだももこの小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を、ふくだ自身が監督を務め、主演に松本穂香を迎えて映画化する『君が世界のはじまり』の公開日が7月31日に決定した。併せて、漫画「セッちゃん」の作者・大島智子による描き下ろしコンセプトイラストがお披露目となった。

本作は、ふくだももこのデビュー作ながらすばる文学賞佳作を受賞した小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を、自身が監督を務めて映画化する青春映画。

イラストレーター、映像作家として活躍し、女性を中心に感度の高い層から支持され、個展開催、漫画家デビューと様々なシーンで注目を集める気鋭のクリエイター大島智子。2018年にCanCam.jpにて連載した漫画「セッちゃん」が話題にもなった彼女が、映画と原作小説に惚れ込み、その危うく、熱っぽい世界観をコンセプトイラストに描き上げた。今回手掛けたイラストは、合計13点にも上る大ボリューム。登場人物一人一人にフォーカスしたイラストや、先日公開されたイメージビジュアルにもあるような2ショットのもの、さらには、劇中では見ることのできない高校生6人全員の集合ショットなどがあり、映画の中で映し出される青い春のその瞬間にしか存在しないヒリヒリするようなエネルギーと自信の世界観を見事に融合させたイラストとなっている。大島のイラストの中で登場人物たちが見せる表情は、物語の解釈をさらに幾重にも広げるだろう。なお、このイラストは6月12日より発売される前売り券(ムビチケカード)特典のポストカードとして使用される。

■大島智子(漫画家) コメント
視線を丁寧に描いている映画だなと思いました。視線の先の誰かの瞳には、別の誰かが映っている。誰かと交わったように思える夜が終わって、またばらばらな朝がくること。それが生き存える為の一瞬のように感じること。映画を観て感じたそれぞれの「視線」を意識して描きました。映画の中では6名が集合することが無いので、関係性を考えながら描くのが楽しかったです。描いているうちに、それぞれの人物がどんどん愛おしくなっていきました。映画の空気感を少しでも表現できていたら幸いです。

『君が世界のはじまり』
7月31日(金)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・原作:ふくだももこ
脚本:向井康介
劇中歌:ブルーハーツ「人にやさしく」
出演:松本穂香 中田青渚 片山友希 金子大地 甲斐翔真 小室ぺい 板橋駿谷 山中崇 正木佐和 森下能幸 江口のりこ 古舘寛治
配給:バンダイナムコアーツ

【ストーリー】 大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。この町の高校2年生のえん(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友の琴子(中田青渚)と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君(小室ぺい)に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通う純(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾(金子大地)と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。偶然ナリヒラ君の秘密を知るえん。急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田(甲斐翔真)。思いの捌け口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町…。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され…。郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。

©2020『君が世界のはじまり』製作委員会