「ただ普通の親子でいたかった」父への誤解、トラウマを乗り越え成長する少年の感動の物語『ハニーボーイ』予告編

俳優としても活躍するシャイア・ラブーフが自身の経験をもとに脚本を書き上げた、ノア・ジュプ主演、ルーカス・ヘッジズ共演の映画『HONEY BOY』(原題)。このほど、邦題が『ハニーボーイ』、公開日が8月7日に決定し、併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、人気子役として活躍する12歳のオーティオスが、マネージャーを務める愛情表現が不器用な父・ジェームズに振り回され、ぶつかり合う日々の中で、そんなオーティスを心配する保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、撮影現場の大人たちとの出会いを経て成長していく感動作。全米映画批評サイト・ロッテントマトでは、5月18日現在、満足度94%の高評価を記録する。

予告編は、ある女性から「父親の思い出」を尋ねられる22歳のオーティス(ルーカス・ヘッジズ)の姿から始まる。「父親が俺にくれたのは、“痛み”だけだ」 と頭を抱え、涙ながらに語る彼の過去とは…。時は10年前、人気子役だった12歳の頃にさかのぼる。マネージャーとして付き添う無職で前科者の父・ジェームズは、いつもイライラした様子で周囲には横暴な態度をとる。そんなトラブルメーカーの父親に振り回され、愛を感じられないでいたオーティス(ノア・ジュプ)は、孤独感とフラストレーションを募らせ、ついに「いい加減にして!」と感情が爆発、大声を張り上げる。「ただ、普通の親子でいたかった…」当たり前のこともオーティスにとっては切実な願いになるほど、すれ違う二人。撮影現場で大人に囲まれ、家では稼ぎ頭でいるうちに“ずっと自分を演じて生きてきた”オーティスの切ない心情がナレーションからも伝わってくる。そして、父と子が互いに心情を吐露するシーンは、不器用な父とただ親の愛を受けたい子どものすれ違う関係の切なさに胸が詰まる。そんな中でも愛にも似た安らぎを与えてくれる隣人の少女・シャイガールとの出会いと、未来への突破口となる希望ある言葉が彼の背中を押す。「大人になった今。ぼくは知った、そこに愛があったことを」というナレーションが示す、時を経た先にオーティスが見たものとは…?

ポスタービジュアルには、西日の柔らかい光に照らされた12歳のオーティスの切なげな表情が収められており、10年後のオーティスが過去を振り返るような心情を表したコピー「大人になった今。ぼくは知った、そこに愛があったことを」が、ノスタルジックでセンチメンタルな雰囲気を醸しており、温かく包み込むような感動を予感させる。

『ハニーボーイ』
8月7日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:アルマ・ハレル
脚本:シャイア・ラブーフ
出演:ノア・ジュプ ルーカス・ヘッジズ シャイア・ラブーフ
配給:ギャガ

【ストーリー】 ハリウッドで人気子役として活躍する12歳のオーティス(ノア・ジュプ)は、いつも突然感情を爆発させる前科者で無職の“ステージパパ”ジェームズに振り回される日々を送っていた。そんなオーティスを心配してくれる保護観察員、安らぎを与えてくれる隣人の少女、共演する俳優たちとの交流の中で成長していくオーティスは、新たな世界へと踏み出すのだが…。

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