桃井かおり「ちょうど『新聞記者』を見終えてメールをいただいた」謎の老婆“星ばあ”役!清原果耶『宇宙でいちばんあかるい屋根』

小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその人気小説を、『新聞記者』の藤井道人監督が清原果耶主演で映画化する『宇宙でいちばんあかるい屋根』が、今秋に公開される。このほど、桃井かおりが謎の老婆“星ばあ”役として出演することが発表された。

14歳のつばめは、満天の星が輝くある夜、ド派手な身なりで底意地の悪い、キックボードに乗ったあやしい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか二人はお互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。つばめの前に起こる事件、最後に明かされる星ばあの正体…。本作はひと夏の大切な何かを探す、二人のキュートで、愛おしい、感動のファンタジードラマ。

つばめ(清原果耶)の前に突如現れる老女“星ばあ”役を演じるのは、多数の映画出演作品で数々の映画賞に輝き、『SAYURI』でハリウッド映画初出演を果たして以降、海外作品にも出演、さらには映画監督としても注目を集めるなど、国内外で幅広く活躍し続ける実力派女優・桃井かおり。独特の表現力と、その演技力で、人間離れした、それでいて恋しくなるほど人間味溢れる老女という、自身にとっても初挑戦となるキャラクターを魅力たっぷりに熱演する。ド派手な身なりでキックボードに乗った容姿、そして“星ばあ”語録にも注目だ。清原と桃井の共演は初となる。

■桃井かおり(星ばあ役) コメント
ちょうど映画『新聞記者』を見終えて、兄とあの映画の話をしてた時メールをいただいて、なんだかそういうタイミングのお話だったので、「“星ばあ〜”、なんてサウンドいいじゃない!」なんて即決で決めたんです。だって映画って、映画の神様がくっ付いていて、出逢えたり、完成出来たりしますから。現場にはスケジュールの都合でギリギリで入ったので、あんまり弄る時間はなく(笑)。いろいろ不自由もありましたが、前作のファンとしては、この若き美しい青年監督が作る、この新しい映画に、うまくハマってくれればと楽しみにしています。

■藤井道人(監督) コメント
「星ばあ」と過ごした夏は、僕の宝物だ。桃井さんは、大先輩だ。憧れだ。緊張しないなんて嘘になる。だから僕は、女優・桃井かおりとしてではなく「星ばあ」として桃井さんに接することを徹底した。不退転の覚悟で挑んだ僕に待っていたのは桃井さんの、とてつもない大きな映画への愛情だった。妥協なく、自由に、与えられた役を生きる桃井さんに、今まで以上に映画づくりの楽しさを教わった。桃井さん、そして主演の清原さんと過ごした唯一無二の夏の匂いが、スクリーンを通して皆様のもとへ届く日を楽しみにしています。

『宇宙でいちばんあかるい屋根』
今秋 全国ロードショー
監督・脚本:藤井道人
原作:野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」
出演:清原果耶 桃井かおり
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 隣に住む大学生の亨に密かに恋心を抱くごく普通の14歳、つばめ(清原果耶)。父と母と3人で幸せな生活を送っているように見える彼女だったが、父と、血の繋がっていない母親との間に子供ができると知り、彼女は疎外感を感じていた。誰にも話せない恋心や家族への思いを抱え、もどかしい日々を過ごす毎日。そんな彼女にとって、通っている書道教室の屋上は唯一の憩いの場だった。屋上でひとり、風を感じながら星を眺める時間は、少しの間彼女を自由にさせた。ある夜、いつものように屋上に上がったつばめは、見慣れないキックボードを見つける。なんとなく漕いでみると、突然誰かの声が聞こえてきた。「人のものに勝手に触って…」驚いたつばめの前にカラフルな布をまとった派手な装いの老女が現れる。不気味に感じその場を立ち去ろうとするつばめだったが、空を見上げると、老婆がキックボードに乗って空を飛んでいる姿を見て思わず立ち止まってしまった。「年くったらなんだってできるようになるんだ」不思議な雰囲気を漂わせる星ばあ(桃井かおり)に、つばめはふと恋の悩みを打ち明けてしまう。口の悪い星ばあに閉口しつつも、つばめは次第に心を開き始め、恋の話や、家族の話をするようになる。打ち解けていく二人だったが、ある日、亨が交通事故に遭ったとのしらせを耳にし…。恋に家族に、様々な悩みを抱えた14歳のつばめと謎めいた星ばあの、ひと夏の青春が走り出す。

© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会