『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞した新進気鋭のアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」が贈る長編アニメーション映画第2弾で、志田未来と花江夏樹がダブル主演を務める『泣きたい私は猫をかぶる』が、6月5日より公開される。このほど、追加声優キャストとして、寿美菜子、小野賢章、千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔が出演することが発表された。
本作は、伊勢湾を目の前に臨み、焼き物で栄えた街並みが印象的な愛知県常滑市を舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議で、観る者に幸せを届ける物語。クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれるちょっと変わった中学2年生、笹木美代。彼女はクラスメイトの日之出賢人に熱烈な思いを寄せ、毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。それでもめげずにアプローチを続ける彼女には、誰にも言えないとっておきの秘密があった…。
新たな声優キャストとして、明るく快活な主人公・ムゲに寄り添う友人の深瀬頼子役に、「けいおん!」や「プリキュア」シリーズ、「響け!ユーフォニアム」など数々の話題作に出演してきた経歴を持ち、声優ユニットであるスフィアとしても活躍中の実力派、寿美菜子。青春を駆け抜けるムゲと頼子の友情にも期待が高まる。ムゲが思いを寄せる日之出の友人、伊佐美正道役に、アニメに留まらず映画やドラマ、舞台でも存在感を発揮する小野賢章。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(7月公開)では主役のハサウェイ・ノアを演じることが決定しており、その人気は折り紙つき。思春期特有の悩みに揺れ動く日之出の良き友人として行動を共にする。さらに、ムゲの父親・笹木洋治役に千葉進歩。ムゲの父親の恋人で、血のつながりのない年頃のムゲと生活を共にする水谷薫役に川澄綾子。ムゲの実の母・斎藤美紀役に大原さやかが扮する。学校では明るく振舞うムゲは、実は複雑な家庭環境に悩む一面を持っており、仲間たちとの友情だけでなく、家族ドラマにも注目だ。そして、日之出の家が営む焼き物の工房で働く青年・坂口智也役の声を、豊富なキャリアと卓越した演技で支持を集める浪川大輔が務める。工房に出入りする猫・太郎を日之出とともにかわいがるが、そんな工房にも将来を左右するようなある事態が起こりつつあり…。物語に大きく影響してくる日之出を取り巻く環境の変化も見逃せない。
『泣きたい私は猫をかぶる』
6月5日(金) 全国ロードショー
監督:佐藤順一 柴山智隆
脚本:岡田麿里
制作:スタジオコロリド
主題歌:ヨルシカ「花に亡霊」
声の出演:志田未来 花江夏樹 寿美菜子 小野賢章 千葉進歩 川澄綾子 大原さやか 浪川大輔 小木博明 山寺宏一
配給:東宝映像事業部
【ストーリー】 笹木美代(声:志田未来)は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、「無限大謎人間」とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(声:花江夏樹)へ毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった…。それは、猫の姿になって大好きな日之出に会いにいくこと。実はムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主(声:山寺宏一)から、「かぶると猫へと姿を変えることができる」という不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。“人間”のときには距離を取られてしまうが、“猫”のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、“人間”を捨て“猫”として生きるよう迫られる…。このままずっと、あなたのそばにいたい。でも、“私”に戻ることができなくなる…。自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、二人の世界が変わり始める。
© 2020「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会