セルゲイ・ドヴラートフ「ほかの描き方ができない。これが俺だ」『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』予告編&場面写真

現代ロシアの伝説的作家セルゲイ・ドヴラートフの半生に迫り、ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞したロシア映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』が、4月25日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

『神々のたそがれ』の監督を務めたアレクセイ・ゲルマンを父に持つアレクセイ・ゲルマン・ジュニアが、20世紀で最も輝かしいロシア人作家の一人、セルゲイ・ドヴラートフの激動の半生を追う本作。街並みやインテリア、ファッションから小物に至るまで徹底した再現でブレジネフ時代の光と闇をリアルに描き出す。

場面写真には、ドヴラートフ(ミラン・マリッチ)含め当時のソビエトの芸術家たちが、アンダーグラウンドの世界に押し込められながらも生き生きとしている姿が収められる。当時のインテリアやファッションも印象的だ。

■沼野充義(監修:ロシア文学者・東京大学教授) コメント
ドヴラートフ―それは私であり、あなたである。

『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』
4月25日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
監督:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア
監修:沼野充義
出演:ミラン・マリッチ ダニーラ・コズロフスキー スヴェトラーナ・ホドチェンコワ エレナ・リャドワ
配給:太秦

【作品概要】 1971年のソビエト・レニングラード(現:サンクトペテルブルク)にカメラを据え、ジャーナリストとして働きながら文筆活動にいそしんだ現代ロシアの伝説的作家セルゲイ・ドヴラートフ(ミラン・マリッチ)の人生の6日間に迫る。「雪解け」と呼ばれ言論に自由の風が吹いた社会に、再び抑圧的な「凍てつき」の空気に満ち始めた時代。ドヴラートフを始め、のちにノーベル賞を受賞する詩人ヨシフ・ブロツキーら若き芸術家や活動家たちのひたむきな生が描かれる。

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