岡田健史が続けていきたいこと「部屋をきれいに保つ」に、成田凌がツッコミ「耳真っ赤よ?」

「家政婦のミタ」、「過保護のカホコ」、「同期のサクラ」など多くのヒットドラマを生み出してきた稀代の脚本家・遊川和彦の監督第2作で、波瑠が主演を務めるラブストーリー『弥生、三月 -君を愛した30年-』が、3月20日より公開される。このほど、2月19日に笹川記念会館 国際ホールにて完成披露試写会が行われ、波瑠、成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳、遊川和彦監督が登壇した。

本作は、“3月の31日間”だけを切り取った、30年のラブストーリー。物語はある年の3月1日、3月2日、3月3日とカレンダーがめくられるように、そして時代を飛び越えて描かれていく。

主人公の弥生役を演じた波瑠は、脚本を読んだ段階で「弥生が純粋な強さを持っていることに気づいてしまって。そのハードルを一番感じた」という。東日本大震災も描かれる本作に対して「この期間は空いているから映画の仕事を入れようか、という感覚で受けてはいけない」と思い、オファーを断るため遊川監督と会ったというが、「全然話を聞いてくれない」監督と話をするうちに、「遊川監督の情熱に気がついて、そういう方とお仕事がしたい」と最終的にはオファーを受けたという。

「まさかの岡田くんのお父さん役で…大丈夫でしょうか?」と苦笑いで役柄を説明した成田。「記念すべき、岡田くんの初めての舞台挨拶。一緒に映画に出られて光栄です」と、緊張する後輩に気遣いを見せた。一日の撮影で10代から50代までを演じわける日もあったという成田は、「次の日が40代50代の撮影だったら、飲めもしない強いお酒を飲んで声を枯らしたり」したそうだが、「朝が高校生、夜が50代だとそういう準備もできないので…」と演じる役の大変さを語ったが、「監督がストレートにものを言ってくれるので分かりやすい」とし、監督から役柄について「月9でいう、3番手の明るいやつ」と説明されていたことを明かしていた。

本作が映画初出演となる岡田は、緊張した面持ちで「華やかな場所に立てていることに幸せを感じています」と挨拶。さらに本作のテーマである「30年の愛」にちなんで、“30年間続けていきたいこと”について聞かれると、真剣な表情で考えた末に「僕は、部屋をきれいに保つこと…」と恥ずかしそうに述べ、成田から「耳真っ赤よ?(笑)」とツッコまれつつ、「きれい好きです。どうでもいいですね?」と照れ笑いを浮かべていた。

『弥生、三月 -君を愛した30年-』
3月20日(金)より全国東宝系にて公開
監督・脚本:遊川和彦
出演:波瑠 成田凌 杉咲花 岡田健史 小澤征悦 黒木瞳
配給:東宝

【ストーリー】 1986年3月1日。運命的に出会った弥生(波瑠)と太郎(成田凌)。「もし、40過ぎても独身だったら、俺が結婚してやるよ!」互いに惹かれ合いながらも、親友・サクラ(杉咲花)を病気で亡くした事で想いを伝えられずに、別々の人生を選んだ二人。子供の頃に描いた夢に挑み、結婚相手を見付け子どもが産まれ…。しかし人生は順風満帆では無く、離婚を経験し、災害に巻き込まれ、配偶者を無くし、あの時、抱いていた夢は断たれてしまう…。

©2020「弥生、三月」製作委員会