『キングダム』の大沢たかお主演、『22年目の告白－私が殺人犯です－』の入江悠が監督・脚本を務めた完全オリジナル映画『AI崩壊』が、1月31日に公開初日を迎えた。それを記念して、同日に新宿ピカデリーにて公開初日舞台挨拶が行われ、キャストの大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、入江悠監督が登壇した。

劇場の客席から登場し、大きな歓声で迎えられたキャスト陣と監督。AI暴走テロの容疑者として追われる主人公・桐生浩介を演じた大沢は、車が渋滞する高速道路を走る場面など、日本各地で数々の逃亡シーンを撮影。「なかなか心休まらない2か月半の撮影期間でした」と出演を振り返り、本作は「緊迫感が続く映画」であると語った。

AIを管理する西村悟を演じた賀来は、サーバールームなど屋内で撮影が行われ、「僕は走らなかったので、申し訳なさがあった」と打ち明けつつ、「（大沢が）こんなに走っていたんだというのが、この映画のリアリティを物語っている」と、走り続けた大沢に感心しきりの様子。桐生を追う天才捜査官・桜庭誠を演じた岩田も「僕と賀来くんは“『AI崩壊』インドア部”だったので（笑）。僕は走るどころか、あまり歩いてすらいない役柄だった」と言い、「完成した映画を観て、静と動のコントラスト、映画としての迫力にびっくりしました」とコメント。そんな二人に、大沢は「賀来くんは57歩ぐらい歩いたと思う。岩田くんはたぶん3歩ぐらいしか歩いてない（笑）」と笑いかけていた。

入江監督によると、「熱量がぶつかって、スタッフ間がギスギスし始めて空気が悪くなった時に、大沢さんが『みんなで飲みましょうか』とスタッフを慰労してくれた」ようで、大沢は「厳しくぶつかり合う現場で、怒鳴り合いも続いていた状況だったので、ご飯を食べたり飲もうと全員で行きました」とのこと。そんな大沢を、賀来は「僕と岩田くんをご飯に連れて行ってくれて。まとめてくれて、包容力のある兄貴」、岩田は「骨が付いた塊肉のお店に連れて行ってくれました（笑）。キャストもスタッフも分け隔てなくコミュニケーションを取ってくれて、現場の士気を底上げしてくださる方」と称賛した。

岩田と賀来と食事に行った大沢は「（二人が）『一回お話したい』と言ってくれたのが嬉しくて、この作品に対しての想いに感動していた」ようだが、「店の取り方を間違えちゃって、個室だと思っていたら、相席になっていて（笑）。僕がちょっと遅れて行ったら、二人が団体客の横に座っていて申し訳なかったなと思っています」と反省する一幕も。3人で本作への想いを語り合ったようで、「二人が頼もしくて嬉しかった」「感謝しかないです」と感激の表情を浮かべていた。

『AI崩壊』
1月31日（金） 全国公開
監督・脚本：入江悠
主題歌：AI「僕らを待つ場所」
出演：大沢たかお　賀来賢人　広瀬アリス　岩田剛典　髙嶋政宏　芦名星　玉城ティナ　余貴美子　松嶋菜々子　三浦友和
配給：ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】　10年後の未来。全国民の個人情報や健康を完全に管理し、生活に欠かせない存在になったAIが突如暴走。人間の生きる価値を選別し殺戮を始めた。日本中がパニックに陥る中、AI暴走のテロリストに断定されたのは開発者の桐生浩介（大沢たかお）。彼には、自身が開発したAIに対する国の認可が間に合わず、妻を亡くした過去があった。警察は最新のAI監視網で逃亡者となった桐生を追い詰める。AIはなぜ暴走したのか。決死の逃亡劇は衝撃の結末へ。

©2019映画「AI崩壊」製作委員会