志田未来「一歩踏み出す勇気をあたえてくれる作品」、花江夏樹「志田さんとの共演は光栄」アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』6月公開!

『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞した新進気鋭のアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」が贈る長編アニメーション映画第2弾『泣きたい私は猫をかぶる』が、6月5日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、伊勢湾を目の前に臨み、焼き物で栄えた街並みが印象的な愛知県常滑市を舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議で、観る者に幸せを届ける物語。クラスで「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれるちょっと変わった中学2年生、笹木美代(ささきみよ)。彼女はまっすぐで熱烈な恋に落ちている。思いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(ひのでけんと)に毎日、果敢にアタックを続けるが全く相手にされない…。それでもめげずにアタックを続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった。それは、猫になって日之出に会いにいくことだった…。

ダブル監督を務めるのは、「美少女戦士セーラームーン」シリーズ、「ケロロ軍曹」シリーズなども手掛けた日本アニメ界の重鎮である佐藤順一と、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』に携わった新進気鋭のクリエイターである柴山智隆。二人が作り上げた映像はまるで魔法のような美しさで、観客を自然と物語へ引き込んでいく。脚本は、キャラクターの繊細な心情の描写に定評がある岡田麿里。日本中が涙した大ヒット作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』、『空の青さを知る人よ』の脚本を担当したほか、『さよならの朝に約束の花をかざろう』では監督を務めるなど多彩な才能を発揮。渾身のオリジナルストーリーで物語を鮮やかに描き出す。

主人公のムゲ/笹木美代役を演じるのは、26歳にしてキャリア20年目を迎えた志田未来。「女王の教室」や「14才の母」など色褪せることなく人々の脳裏に焼き付いたドラマのみならず、『借りぐらしのアリエッティ』、『風立ちぬ』などスタジオジブリの長編アニメーション映画で声優としての実力も折り紙つきだ。さらに、ムゲが変身する猫「太郎」の“鳴き声”も映画全編にわたって志田が演じている。誰にも言えないとっておきの秘密を抱えながら恋をする“女の子”と“猫”の感情をどう演じるのか、期待が高まる。また、もう一人の主人公である日之出賢人役を務めるのは、実力派の花江夏樹。「週刊少年ジャンプ」にて連載中で単行本販売数累計2,500万部を超え、アニメシリーズも爆発的な人気を誇る「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎役や、実写映画化もされ話題となった「東京喰種 トーキョグール」のアニメシリーズで主人公・金木研/佐々木琲世役を演じ唯一無二の存在感で活躍中の花江が、誰もが感じたことのある思春期独特の感情を持ち合わせたキャラクターを演じる。

特報映像では、ゆれ動く気持ちと不思議な世界が交差する。猫のお面を持って落ちていく“ムゲ”。とあることから猫に変身できる不思議なお面を手にしたムゲは、猫になって大好きなクラスメイト・日之出のところへ会いに行くことに。猫の姿だと一心に愛でてくれる日之出に対して幸せな気持ちを募らせていくムゲは、日之出の部屋まで会いに行ったり、胸に飛び込んだりと愛情を全身で表現する。二人は猫と人間のまま心を通わせていくが、魔法のような時間はそんなに長く続かなかった…。

ティザービジュアルでは、ムゲがどこか切なげな表情を見せている。果たしてムゲは「本当の自分」を見つけることができるのか?

■志田未来(ムゲ/笹木美代、猫/太郎役) コメント
Q:出演が決まった際の感想。
今回、ムゲ役をやらせていただけると聞いて、びっくりしました。さらに花江さんとご一緒させていただけるということで、すごくプレッシャーも感じましたが、本当に嬉しかったです。

Q:演じたキャラクター“ムゲ”について。
本当に明るくて、まっすぐな女の子だなと思いました。今時珍しいくらい自分の気持ちを素直に出す子なので、観ていてすごく気持ちのいい子です。ただ、周囲からの愛に気づけていない幼い部分があったり、学校などで見せる外の顔と自分の部屋にいる時に見せる内の顔にギャップも見られます。そんなムゲの全てが魅力的に描かれていると思いました。

Q:観ていただく方へのメッセージ。
この作品は、一歩踏み出す勇気をあたえてくれる作品になっていると思います。ムゲが猫になった姿もとっても可愛いらしいので、是非楽しみにしていてください。

■花江夏樹(日之出賢人役) コメント
Q:出演が決まった際の感想。
すごく雰囲気がいい作品というか、日常を切り取っているんですけど、すごくファンタジーがあって、そこの絶妙な感じがすごく素敵な作品だなと思いました。結構猫が出てくるんですけど、僕すごい猫がめちゃくちゃ好きなので、これは運命的な作品かなと思いまして、すごく演じられるのが楽しみでしたし、志田さんとこうして共演することもすごく光栄だなって思いました。

Q:演じたキャラクター“日之出”について。
日之出は思っていることを全面に出せない男の子で、将来の夢とかこれから先の未来をどう進んでいくかって、まだ決めかねている。中学生らしいといえばらしいんですけど、ムゲから日之出に向けられた気持ちに、なかなか気づいてあげられなかったりとか。そういうちょっと思春期真っただ中の、男の子だなと、思います。そこが彼の良さでもあるのですが、そこからどう気持ちが変わっていくかとか、意思がだんだんかわっていって、一人の少年から青年の気持ちに移りかわっていくところが魅力的だなっていう風に思います。

Q:観ていただく方へのメッセージ。
この作品には、コミュニケーションをするときに、あと一言言えたらどれだけ楽になれるかという、誰にでもある気持ちやメッセージが込められています。日常を切り取ったきれいな映像の中で、猫の世界に行ったり、猫になってしまったりという現実離れしたファンタジーの要素も加わったすごく面白い作品なので、是非楽しみにしていてください。

■佐藤順一(監督) コメント
もし猫だったらもっと楽に生きられるかもしれない。まわりにあわせて自分の心にふたをしたり元気なふりをしたり、笑顔をはりつけたりしなくていいから。うまくやれなくて波立つ心を絶えず隠して陽気にふるまう少女を志田未来さん、波立つ心を自ら押さえつける少年を花江夏樹さんが、自然さとヒリヒリした痛みが同居する二人を鮮やかに演じてくれました。

■柴山智隆(監督) コメント
「ムゲと日之出と猫たちを、煙突の立ち並ぶこの街にありありと描きたい。まだ見ぬ“となりの世界”も」佐藤監督をはじめ、信頼できるスタッフと試行錯誤しながら少しずつ積み上げていく作業は面白く、スリリングな毎日でした。ムゲたちが生きる世界と時間を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。

■岡田麿里(脚本) コメント
佐藤監督の匠の技と、柴山監督の作品への深い愛情、スタッフひとりひとりの日々の情熱により、どこか懐かしい作品が生まれました。主人公のムゲというあだ名は、無限大謎人間の略です。謎の多い状況のなか、謎と思われているムゲの成長を、劇場でご覧いただけたら幸いです。

『泣きたい私は猫をかぶる』
6月5日(金) 全国ロードショー
監督:佐藤順一 柴山智隆
制作:スタジオコロリド
脚本:岡田麿里
声の出演:志田未来 花江夏樹
配給:東宝映像事業部

【ストーリー】 自由奔放、ちょっと変わった中学2年生、笹木美代(声:志田未来)。クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれ、学校でも家でもいつも明るく元気いっぱい。ムゲは熱烈に想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(声:花江夏樹)に毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった…。大好きな日之出のそばにいられる唯一の方法、それは猫になって会いにいくこと。“人間”のときには距離を取られてしまうが、“猫”のときには日之出に近づける日々。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになっていく。このままずっと、彼のそばにいたい。でも、“私”に戻ることができなくなる…。“猫”の世界を通して繰り広げられる、私をみつける青春ファンタジー。

© 2020「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会