「悪は近くに潜んでいる」少女失踪事件の真実とは?トニ・セルヴィッロ × ジャン・レノ『霧の中の少女』予告編

イタリアの作家ドナート・カリシの同名ベストセラー小説をカリシ自身が映画化し、トニ・セルヴィッロとジャン・レノの初共演が実現したミステリー映画『霧の中の少女』が、2月28日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

霧が立ち込める田舎町、クリスマス前夜の12月23日に教会に向かった少女アンナが失踪し、都会からやってきたヴォーゲル警部が事件の捜査の指揮を執ることに。捜査線上に浮かび上がったのは、アンナが通う高校の教師マルティーニ。ヴォーゲルは巧妙にメディアを操り犯罪者をあぶり出す型破りな捜査官で、大規模な捜索を開始するが、今回の事件は異様な展開を見せ、謎はどんどん深まっていく。そこで、警察から捜査協力を要請された引退間近の精神科医フローレスが、事件についてヴォーゲルに助言する。だが、ヴォーゲルには正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、彼の“完璧なる捜査”は根底から覆されていく。

少女失踪事件の真相究明に乗り出すカリスマ警部ヴォーゲル役に『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のトニ・セルヴィッロ、失踪した少女が通う高校の教師で容疑者のマルティーニ役に『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』のアレッシオ・ボーニ、そして捜査に協力する精神科医フローレス役を『レオン』のジャン・レノが演じる。

本作の最大の見どころは、イタリアのミステリー作家としてベストセラーを世に送り出しているドナート・カリシ監督が創出したストーリーとキャラクターの妙。大学の卒業論文で連続殺人犯をテーマに選び、犯罪学と行動科学を研究したというカリシ監督は、ミステリー作家として成功を収める前から、このジャンルのスペシャリストとしての知識を蓄えてきた。「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」こそがスリラーに必要不可欠な要素だと語るストーリーテラーが、この監督デビュー作で遺憾なく手腕を発揮。念入りな伏線やミスリードを張り巡らせて観る者を翻弄しながら、ごく普通に社会に溶け込んで生活している人間の心の闇に切り込み、“平凡な悪”という主題を探求したドラマも見応え十分だ。

『霧の中の少女』
2月28日(金)よりkino cinéma 横浜みなとみらいほか全国順次公開
監督・原作:ドナート・カリシ
出演:トニ・セルヴィッロ アレッシオ・ボーニ ジャン・レノ
配給:キノフィルムズ・木下グループ

【ストーリー】 霧が立ち込める田舎町、クリスマス前夜の12月23日に教会に向かった少女アンナが失踪し、都会からやってきたヴォーゲル警部(トニ・セルヴィッロ)が事件の捜査の指揮を執ることに。捜査線上に浮かび上がったのは、アンナが通う高校の教師マルティーニ(アレッシオ・ボーニ)。ヴォーゲルは巧妙にメディアを操り犯罪者をあぶり出す型破りな捜査官で、大規模な捜索を開始するが、今回の事件は異様な展開を見せ、謎はどんどん深まっていく。そこで、警察から捜査協力を要請された引退間近の精神科医フローレス(ジャン・レノ)が、事件についてヴォーゲルに助言する。だが、ヴォーゲルには正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、彼の“完璧なる捜査”は根底から覆されていく。