カネ、マフィア、女…ベルルスコーニ伊元首相をモデルに描く狂乱の世界『LORO 欲望のイタリア』予告編

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』、『グランドフィナーレ』の名匠パオロ・ソレンティーノ監督の最新作で、スキャンダルにまみれたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニをモデルに描く映画『LORO 欲望のイタリア』(読み:ローロ)が、11月15日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

2006年、因縁の政敵に敗北し失脚したベルルスコーニは、首相の座に返り咲くときを虎視眈々と狙っていた。政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用は朝飯前。燃え尽きることなき野心と共に、いよいよ怪物が動き出す。

予告編では、ベルルスコーニ(トニ・セルヴィッロ)がイタリア国民を熱狂させた“怪物=カリスマ”だったことを伺わせるが、政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用、女性問題といった“国民無視の怪物”だったという皮肉な構図も映し出す。終始パワフルな姿を見せる一方、愛する妻にさえも理解してもらえない、ベルルスコーニの孤独と哀愁が描かれている。

『LORO 欲望のイタリア』
11月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:トニ・セルヴィッロ エレナ・ソフィア・リッチ リッカルド・スカマルチョ
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 政治とカネ、女性問題や失言など数々のスキャンダルで世間を騒がせた、元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ(トニ・セルヴィッロ)。政敵に敗れ失脚するも、一度はトップの座に登りつめた怪物的な手腕で、政権への返り咲きを虎視眈々と狙っていた。セクシー美女を招き贅の限りを尽くしたパーティーで生気を養い、持ち前のセールストークを武器に足場を固めていくのだが、政治生命を揺るがす大スキャンダルが勃発する。

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