米津玄師「Lemon」のMVなどの撮影を手掛けた今村圭佑の長編監督デビュー作『燕 Yan』6月公開!

米津玄師のMV「Lemon」や映画『新聞記者』などで撮影監督を務めた今村圭佑の長編監督デビュー作『燕 Yan』(読み:つばめ イエン)が、6月5日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、日本と台湾・高雄を舞台に、離れ離れになった家族がそれぞれの苦しく切ない感情を抱えてもがき成長する姿を描く。公開に先立ち、台湾で開催された第19回高雄映画祭TRANS-BORDER TAIWAN部門に正式出品された。

監督は、本作が映画長編監督デビューとなる今村圭佑。映画では『星ガ丘ワンダーランド』、『帝一の國』、『ユリゴコロ』、『おじいちゃん、死んじゃったって。』、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』、『新聞記者』、『サヨナラまでの30分』(1月24日公開)など数多くの話題作で撮影監督を務め、31歳ながらトップカメラマンとして活躍。撮影を手掛けた米津玄師のMV「Lemon」は再生回数5億回を突破し話題となっている。

主演・早川燕(つばめ)役を演じるのは、映画・テレビで幅広く活躍する中国・大連出身の実力派俳優、水間ロン。映画では、『きみの鳥はうたえる』、『パラレルワールド・ラブストーリー』、『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』など話題作に出演し、ドラマにも活躍の幅を広げている。本作では、母に捨てられた複雑な思いを20年以上抱えながらも、母の故郷・台湾に住む兄を訪れ次第に変化していく内面を繊細に表現。劇中では、作品に彩りを添える流暢な中国語も披露している。

燕の兄・林龍心役は、確かな演技力で幅広い役柄を演じ、映画・テレビでは欠かせない存在となった山中崇。近年公開の映画に、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』、『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』、ドラマでは「悪党 ~加害者追跡調査~」、「サウナーマン」などに出演。本作では、弟との再会に戸惑いつつも、自らの生き方を貫き、強い意志と優しさを持ち合わせた兄役を熱演。猛特訓して撮影に挑んだ中国語も見どころとなっている。

兄弟の母・林淑恵役は、歌手・俳優としても第一線で活躍する一青窈が演じ、透明感溢れる佇まいで作品に華を添えている。現在、2年ぶりの全国ツアー「一青窈 TOUR 2019-2020 窈窕關關」を開催中だ。

また、龍心と共同生活をするトニー役をテイ龍進、燕の継母・早川里美役を長野里美、兄弟の父親・早川修一役をベテランの平田満が務めるなど豪華な布陣が脇を固めている。

■水間ロン(早川燕役) コメント
「白鳥はかなしからずや空の青 海のあをにも染まずただよふ」これは元々セリフとしてあった若山牧水の歌です。純粋なものほど何にも染まれず孤独で、主人公燕もずっと漂っています。誰しもがそんな燕に共感できると思います。燕という鳥は夏に日本に来て、冬に暖かい地方に飛んでいきます。この映画では台湾の高雄として描いています。僕自身も日本と中国、2つの家があり、そこに壁も境界線もありません。そういった思いでこの映画を見て頂けると幸いです。

■山中崇(林龍心役) コメント
翼が折れてしまった男
翼を休めている男
翼を探している男
いつの頃からか上手く飛ぶことを忘れてしまった、そんな男たちの物語。
想いは海をこえて

■今村圭佑監督 コメント
今回初監督をやらせていただきました。たくさんの作品を撮影監督として撮らせてもらってきましたが、このような形で映画づくりができるとは思いもよりませんでした。この映画は大半を台湾の高雄というところで撮りました。撮影現場で台湾と日本の両キャストスタッフが言葉も通じない中で一緒になって作品作りをしていく姿にこの映画の一端を見ました。少しでも感じていただけたらいいなと思います。宜しくお願いします。

『燕 Yan』
6月5日(金)より、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・撮影:今村圭佑
出演:水間ロン 山中崇 テイ龍進 長野里美 田中要次 宇都宮太良 南出凌嘉 林恩均 平田満 一青窈
配給:catpower

【ストーリー】 28歳の早川燕(水間ロン)は、埼玉の父から台湾・高雄に住む燕の兄・龍心(山中崇)に、ある書類を届けてほしいと頼まれる。燕を中国語で「イエンイエン=燕燕」と呼んだ台湾出身の母は、燕が5歳の時に兄だけを連れていなくなってしまった。母はどんな思いで自分を捨てたのか?なぜ手紙すらくれなかったのか?あれから20年以上の月日が流れ、燕は様々な思いを抱えて台湾へと旅立つ…。

©2019「燕 Yan」製作委員会