アンナ・ウォルツの児童文学「ぼくとテスの秘密の七日間」を映画化し、第69回ベルリン国際映画祭のジェネレーションKplus部門にて国際審査員賞スペシャルメンションを受賞した『恐竜が教えてくれたこと』が、3月上旬より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
オランダ北部の島に家族で夏のバカンスに来た11歳の少年サムは、「地球最後の恐竜は、自分が最後って知ってたのかな」と悩む小さな哲学者のような男の子。そんな彼は不思議な魅力にあふれる少女テスと出会い、どんどん惹かれていく。ある日サムは、テスからある重大なことを打ち明けられる。死んだと知らされていたパパを、ママには内緒で島に招待したというのだ。娘がいるなんて知らないパパに、娘の存在をどんな風に知らせるのか…。テスとサムの秘密の計画が実行される。
予告編には、風変わりで謎めいたテス(ヨセフィーン・アレンセン)に心惹かれていくサム(ソンニ・ファンウッテレン)の甘酸っぱい初恋物語が、軽やかでユーモアたっぷりに映し出され、サムが家族や大切な人たちと触れ合いながら、目覚ましい成長を遂げていくひと夏の愛おしい一瞬一瞬が切り取られている。
『恐竜が教えてくれたこと』
2020年3月上旬、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督:ステフェン・ワウテルロウト
原作:アンナ・ウォルツ「ぼくとテスの秘密の七日間」
脚本:ラウラ・ファンダイク
出演:ソンニ・ファンウッテレン ヨセフィーン・アレンセン
配給:彩プロ
【ストーリー】 一週間のサマーバカンスを楽しむため、家族とともにオランダ北部の島にやってきたサム(ソンニ・ファンウッテレン)は11歳の男の子。わんぱく盛りの年頃だが、この世のすべての生き物がいつか死を迎えることに気づいたサムは、「地球最後の恐竜は、自分が最後の恐竜だと知っていたのかな?」というまったく答えの見つからない哲学的な疑問に思い悩んでいた。そんなサムの前に現れた地元の少女テス(ヨセフィーン・アレンセン)は、眩いほどの快活な魅力にあふれ、予測不可能な言動で彼を振り回していく。ところがママとふたり暮らしのテスには、不在の“パパ”をめぐる重大な秘密があった。12年間ずっと生き別れてきたパパに対するテスの切なる想いを知ったサムは、彼女が考案した奇想天外な作戦に協力することに。やがて、このひと夏の冒険は周囲の大人たちを巻き込んでサムに新たな世界を見開かせ、かけがえのない生きる喜びをもたらすのだった…。
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