シリーズ累計50万部を超える織守きょうやの小説を、主演にHey! Say! JUMPの山田涼介を迎えて映画化する『記憶屋 あなたを忘れない』が、2020年1月17日より公開される。このほど、山田が俳優人生で最も過酷だったと語る雨の中での号泣シーンを含む、本作のメイキング特別映像がお披露目となった。
大学生の遼一は、年上の恋人・杏子にプロポーズをするが、数日後に再会した杏子は遼一の記憶だけを失っていた。杏子の記憶を取り戻そうとする中で、遼一は“記憶屋”の存在に行きつく。都市伝説だと思われていた記憶屋の足取りをたどる中で出会う、人々との“想い”と“絆”。遼一がたどり着いた、あまりにも切ない衝撃的な答えとは?
メイキング特別映像には、遼一を演じた山田涼介や、遼一と一緒に記憶屋を探す高原を演じた佐々木蔵之介らの姿が映し出される。本映像で注目なのは、1分9秒からのシーン。降りしきる雨の中、街行く人々の中で一人うずくまり、激しく地面を叩く遼一。そして、怒りとも悲しみともつかない彼の慟哭が寒空に響き渡る…。大人気グループのセンターを務め、TVバラエティなどでも活躍する山田が、その全てをかなぐり捨てて迫真の演技を見せる。実はこのシーンが撮影されたのは1月。極寒の中、雨に打たれながら感情を爆発させなければいけないこのシーンは、山田にとって俳優人生を振り返っても1、2を争う程に辛いシーンだったという。山田は「雨に打たれるシーンは本当に大変でした。湖で寒中水泳をした経験もありますが、それ以上に寒かった!」とその壮絶さを語りながら、「役者経験の中で、エキストラの方に『大丈夫ですか!?』と本気で声をかけられたのは初めてでした(笑)」と話し、なんと周りのエキストラにまで心配をされていたことを明かした。山田が役者魂を見せつけた本シーンは、劇中でも重要なシーンとして描かれる。普段は明るい遼一が、ここまで感情を露わにして泣き崩れてしまう程の理由とは一体何なのか?
そしてもう一つ注目すべきなのは、高原を演じた佐々木の存在。佐々木の計算された軽妙な演技は、高原の弁護士というお堅い肩書に、憎めない軽さと人間味を与え、唯一無二のキャラクターに仕上げた。真っすぐで一本気な性格の大学生と、どこか砕けた雰囲気を持つ弁護士との凸凹バディは、作品に暖かいユーモアを与える。山田は、バディを組んだ佐々木に関して「一番共演をしたかった俳優さんだったんです!」と念願の共演であったとを明かしつつ、「これまでお会いしたことはなかったのですが、“絶対にいい方だろう”と思っていたら、やっぱりそうで(笑)。年の差を感じさせないように、あえてフランクに接してくれたのもありがたかったです」と初共演の感動を語った。
『記憶屋 あなたを忘れない』
2020年1月17日(金) 全国ロードショー
監督:平川雄一朗
原作:織守きょうや「記憶屋」
脚本:鹿目けい子 平川雄一朗
主題歌:中島みゆき「時代」
出演:山田涼介 芳根京子 泉里香 櫻井淳子 戸田菜穂 ブラザートム 濱田龍臣 佐生雪 須藤理彩 杉本哲太 佐々木すみ江 田中泯 蓮佛美沙子 佐々木蔵之介
配給:松竹
【ストーリー】 大学生の遼一(山田涼介)は年上の恋人・杏子(蓮佛美沙子)にプロポーズするが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。信じられない遼一は、人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原(佐々木蔵之介)に相談して杏子の記憶喪失の原因を探り始める。幼なじみの真希(芳根京子)や高原の助手・七海(泉里香)らと調査を進めるうちに、遼一は人々の中にある忘れたい記憶やその奥にある思い、愛に触れていくことに…。
©2020「記憶屋」製作委員会