『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』でブルーリボン賞新人賞ほか数々の新人賞を受賞した南沙良を主演に迎え、心に問題を抱える16歳の少女が、若者の自立を支援する施設“もみの家”で成長していく姿を描く、『真白の恋』の坂本欣弘監督最新作『もみの家』が、2020年3月20日より全国公開、2020年2月28日よりロケ地・富山県にて先行公開される。このほど、本作の主題歌が羊毛とおはなの「明日は、」に決定し、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、心に悩みを抱え不登校になった16歳の主人公・本田彩花が、若者たちの自立を支援する施設“もみの家”での出会いや経験を通し、めぐる季節とともに成長していく姿を描く。
予告編は、彩花の母(渡辺真起子)が心配のあまり声を荒げ、彩花(南沙良)が俯きながらもみの家にやってくるシーンから始まる。慣れない生活の中で「帰りたい」とこぼしながらも佐藤夫婦(緒形直人・田中美里)や淳平(中村蒼)、ハナエ(佐々木すみ江)らに支えられ少しずつ笑顔を取り戻していく彩花。一年を過ごす中で出会いや別れを通し、少女はどのように成長していくのか?
ポスタービジュアルは、主人公の彩花ともみの家の代表・佐藤泰利が向かい合う姿を大きく捉える。学校に行けなくなってしまいもみの家に来た彩花と、その戸惑う姿や成長を優しく見守る佐藤の「大丈夫。ゆっくりと進もう。」とそっと後ろから支えるような言葉が添えられている。さらに、タイトルにのる稲穂の鮮やかさや、もみの家に集う人々が農作業や自然にふれることで成長する姿から、穏やかな雰囲気を感じ取ることが出来る。
主題歌「明日は、」を担当する羊毛とおはなの、2015年に他界したボーカル・千葉はなは、本作の舞台である富山県出身。豊かな自然に育まれたのびやかで心に沁み込む歌声と、市川和則のアコースティック・ギターの優しい音色が、映画のぬくもりを感じさせる。さらに予告編でも流れるサビの「喜んで 哀しんで 怒って 楽しんだあとは 君にも 会いにいけるよ」という歌詞は、まるで彩花のもみの家での暮らしを彷彿とさせるような、自身の中から再び湧き出す沢山の感情に出会い成長する少女の心を思わせる。
『もみの家』
2020年3月20日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2020年2月28日(金)より、富山県(TOHOシネマズ ファボーレ富山、TOHOシネマズ 高岡、JMAXシアターとやま)先行ロードショー
監督:坂本欣弘
脚本:北川亜矢子
主題歌:羊毛とおはな「明日は、」
出演:南沙良 渡辺真起子 二階堂智 菅原大吉 佐々木すみ江 島丈明 上原一翔 二見悠 金澤美穂 中田青渚 中村蒼 田中美里 緒形直人
配給:ビターズ・エンド
【ストーリー】 心に不安を抱えた若者を受け入れる“もみの家”に、16歳の彩花(南沙良)がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利(緒形直人)は笑顔で招き入れる。慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしていく…。
©「もみの家」製作委員会