アオザイ屋の娘が60年代から現代へタイムスリップしてファッション業界で奮闘!『サイゴン・クチュール』予告編

60年代から現代へタイムスリップした女性が自分の人生を変えるべく奮闘する、ベトナム発のファッション・ファンタジー『サイゴン・クチュール』が、12月21日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

予告編では、1969年で、アオザイを仕立てる母と対立している主人公・ニュイ(ニン・ズーン・ラン・ゴック)が現代に突如タイムスリップ。ファッション業界で働くことになるが、自慢のファッション・センスをトップデザイナーから一蹴されてしまう。自分を変えるために奮闘するニュイ。レトロ・モダンなシャネル風スーツ、シックなノースリーブ、彩り鮮やかなアオザイなどを着こなしてゆく様子が次々に切り取られ、一人の女性の成長を、多彩なファッション満載で華やかに描く本作の内容が垣間見える映像となっている。

「素晴らしいことがたくさんあり希望に満ちた、私が一番愛している1960年代と、ベトナム史上最もエネルギッシュな現代を同時に描きたかった」と、先日行われた来日記者会見で述べたグエン・ケイ監督。「用意したアオザイは全部で231着。1960年代の象徴である水玉模様を現代的にアップデートしたものも登場させています」と劇中衣装についてのこだわりも語った。

『サイゴン・クチュール』
12月21日(土)より新宿K’sシネマほか全国順次ロードショー
監督:グエン・ケイ チャン・ビュー・ロック
脚本:エー・タイプマシン
出演:ニン・ズーン・ラン・ゴック ホン・ヴァン ジエム・ミー オアン・キエウ S.T ゴ・タイン・バン(ベロニカ・グゥ)
配給:ムービー・アクト・プロジェクト

【ストーリー】 1969年のサイゴン。9代続いたアオザイ仕立て屋の娘ニュイ(ニン・ズーン・ラン・ゴック)は、ミス・サイゴンに選ばれるほど美しく、スタイルもファッション・センスも抜群。しかし60年代のニューファッションに夢中で、“野暮ったい”アオザイを仕立てる母(ゴ・タイン・バン)と対立していた。そんなニュイがある日突然、現代にタイムスリップ。変わり果てた自分と店の姿に対面してしまう。なんと母が急逝した後、店が傾き倒産、生家も取り上げ寸前の状態だった。そこでニュイは自分の“人生”を変えるべく、ベトナムのトップデザイナーのもとで働くことに。しかし仕事では失敗ばかり。自身のファッション・センスも既に時代遅れと落ち込む。しかし青年トアン(S.T)の助けを借りつつ奮闘し、徐々に自信を取り戻していく。ニュイは果たしてなりたかった“本当の人生”を取り戻すことが出来るのか?

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