「ヒトラーに忠誠など誓えない」反ナチスを貫いた男の実話『名もなき生涯』予告編&ポスタービジュアル

『シン・レッド・ライン』、『ツリー・オブ・ライフ』で知られる巨匠テレンス・マリック監督の最新作『A Hidden Life』(原題)の邦題が『名もなき生涯』に、公開日が2020年2月21日に決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

今や生ける伝説と呼ばれる映画監督テレンス・マリックが、46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いた本作。第二次世界大戦下、ドイツの侵攻とともにナチスの支配下に入ったオーストリアを舞台に、度重なるナチスドイツの従軍指令とその軍門に降った教会の指示に従わず、ひたすらに自分の信念と妻や娘への愛に生き36歳で殉教した一人の誠実な農夫、フランツ・ヤゲルシタッターの“知られざる生涯”を描く。

予告編とポスタービジュアルには、神の存在すら身近に感じさせるほどの美しい光と風景のなか、あまりに不条理な現実を前にしても、妻や娘への愛と自身の信念を貫き通そうとしたフランツの姿が捉えられている。「今、伝えなければ」と巨匠を駆り立てた、人間の真実と尊厳に迫る“名もなき者の生涯”が、かつてない感動へと誘う。

『名もなき生涯』
2020年2月21日(金)公開
監督:テレンス・マリック
出演:アウグスト・ディール ヴァレリー・パフナー ブルーノ・ガンツ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

【ストーリー】 第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じた一人の農夫がオーストリアに実在した。彼の名はフランツ(アウグスト・ディール)。山と谷に囲まれた美しい村で、妻のフランチスカ(ヴァレリー・パフナー)と3人の娘と暮らしていた。戦火が激化し戦争に駆り出された彼は、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒む。直ちに収監され裁判を待つフランツを、フランチスカは手紙で励ますが、彼女自身も村でひどい仕打ちを受け始める…。

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