ドラマ「東京ラブストーリー」をはじめ、連続ドラマの金字塔を数多く手掛けてきた脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本を、有村架純と菅田将暉のダブル主演で映画化するラブストーリー『花束みたいな恋をした』が、2020年冬に公開されることが決定した。
©ヤン・ブース(whiteSTOUT)
本作は、「東京ラブストーリー」、「Mother」、「最高の離婚」、「Woman」、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、「カルテット」、「anone」などを手掛けた脚本家・坂元裕二が書き下ろした恋愛映画。坂元が映画でラブストーリーの脚本を手掛けるのは『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004/共同脚本)以来であり、オリジナル作品としては初となる。
主演を務めるのは、『ストロボ・エッジ』、『映画 ビリギャル』、『ナラタージュ』、『コーヒーが冷めないうちに』、『フォルトゥナの瞳』など多くのヒット映画で主演やヒロインを演じてきた有村架純と、『溺れるナイフ』、『キセキ -あの日のソビト-』、『帝一の國』、『あゝ、荒野』、『アルキメデスの大戦』など個性的な話題作から大作まで幅広く主演を務めてきた菅田将暉。初のダブル主演での共演が本作で実現した。
本作は、現在の“東京”を舞台に、2000年代を生きる若者へ贈るラブストーリーで、執筆段階から坂元が主役に想定していたという有村と菅田が、東京・井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まる物語。時代、時間、場所、すべての偶然が運命のようにシンクロしていくひとつの恋の5年間の行方と、子供でも大人でもない時期を迷いながら歩んでいく二人のリアルな姿を描く。
監督は、小栗旬、星野源共演の『罪の声』(2020年公開)も控える土井裕泰。『いま、会いにゆきます』、『ハナミズキ』、『映画 ビリギャル』など多くの大ヒット映画を手がけて来た土井は、ドラマ「カルテット」で坂元と組んで以来、映画では初のタッグとなる。撮影は2020年に開始予定だ。
■有村架純 コメント
Q:坂元裕二オリジナル脚本による映画の主演に起用されたことに関して。
率直に言いますと、とても光栄です。坂元さんが描くあの空気や言葉たちをまた、自分の中に落とし込めると思うと。別次元で存在しているかのようなファンタジー性も感じながら、どう呼吸出来るのかとにかくやり尽くすのみです。
Q:菅田将暉さんとの共演に関して。
これまで感じてきたこと、互いにあると思います。そんな瞬間に再び菅田さんとお芝居させていただくことは意味があるのではと感じています。敬意を持ちながら思うものを提示していくことが出来ればと思います。とても楽しみです。
Q:撮影に向けての意気込み。
土井監督とも5年ぶりにご一緒するので、この時間をしかと焼き付けたいと思います。濃い日々になりすぎて胸焼けすることを期待して、皆さんと同じ方向を目指して頑張ります。
■菅田将暉 コメント
数年前に坂元さんにラブストーリーをやりたいと唐突に想いをぶつけた事がありました。待って、待って、待ち焦がれた本。自分の大事にしてきたものや好きなものを共有できた時の心の喘ぎ。そこから始まる繊細すぎるというと肥大し過ぎですが、現代人のナイーブな部分がリアルに描かれていて、すごく好きな脚本です。同じ関西人の有村さんには馴染みやすさと柔らかさとクレバーな幹の太さを感じています。土井監督のもと、有村さんと始まる僕らの物語。今はただ楽しみです。浮かれず一つ一つ丁寧に作っていけたらと思います。
■坂元裕二(脚本) コメント
憧れでもなく、懐かしむのでもなく、今を生きる人のための、今のラブストーリーを作りたいという思いでいます。22歳で出会った二人の恋の5年間に噓が混ざらないようにと、ただただ真っ直ぐに映し出しました。それこそが何よりせつなくもあり、コミカルでもあり、美しく、心を震わせてくれるものと信じています。主人公二人がただ恋をするだけの映画です。お楽しみに。
『花束みたいな恋をした』
来冬 全国ロードショー
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二
出演:有村架純 菅田将暉
配給:東京テアトル リトルモア
©2020『花束みたいな恋をした』製作委員会