「家政婦のミタ」、「過保護のカホコ」、「同期のサクラ」など多くのヒットドラマを生み出してきた稀代の脚本家・遊川和彦の監督第2作で、波瑠と成田凌がダブル主演を務めるラブストーリー『弥生、三月 -君を愛した30年-』が、2020年3月20日より公開されることが決定した。併せて、特報映像がお披露目となった。
本作は、“3月の31日間”だけを切り取った、30年のラブストーリー。物語はある年の3月1日、3月2日、3月3日とカレンダーがめくられるように、そして時代を飛び越えて描かれていく。
主人公の女性・結城弥生を演じるのは波瑠。近年ではNHK連続テレビ小説「あさが来た」、「あなたのことはそれほど」、映画『コーヒーが冷めないうちに』、今年は「G線上のあなたと私」など、数多くの映画・ドラマの話題作に出演。正しいことにまっすぐ突き進み、強い信念を持つ女性を演じる。
もう一人の主人公・山田太郎、通称“サンタ”を演じるのは成田凌。『飛べないコトリとメリーゴーランド』、大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のほか、今年は『愛がなんだ』が公開館数74館で異例のロングランヒットを記録し、初主演映画『カツベン!』(12月13日公開)が控える。周りに流される弱さを抱えつつも、大切な人・弥生を人生かけて支えていく男性を演じる。なお、波瑠と成田は初共演となり、二人はダブル主演を務める。
そのほか、弥生と太郎の親友で、病気が原因で若くして命を落とす高校生・渡辺サクラ役に杉咲花。太郎と深く関係のある青年・あゆむ役に映画初出演となる岡田健史。人格者で弥生の配偶者となるが、ある事故に巻き込まれる男・白井卓磨役に小澤征悦。そして、悩む二人にいつも手を差し伸べてくれる、太郎の母・山田真理亜役を黒木瞳が演じる。撮影はすでに3月にクランクインし、5月にクランクアップを迎えた。
■遊川和彦(監督・脚本) コメント
波瑠さんと成田凌さんが、ふたりの男女の10代から50代までを演じきり、壮大な物語の中で30年間を一生懸命必死に生きています。波瑠さん演じる弥生が、30年で積み重ねた、意志の強さ、爽やかさ、聡明さが、観ている僕たちの心に熱く訴えかけてくる、そんな良い表情で演じてくれています。成田さん演じる太郎は、生きていく上での苦悩や自分に対しての怒りを抱えつつも、明るく常に変わらないでいようとする心境を丁寧に演じてくれて、その細かい表現が作品にとても深みを与えています。三月は、1年毎に桜が咲き、そして散っていく。まるで人生のような、ドラマチックな季節です。人生は基本的には辛くて、堪えないといけないものです。変わっていくものもあり、どう変わらないでいられるか。その答えに悩んでいる人たちを肯定してあげられる映画になれば嬉しいです。
■波瑠(結城弥生役) コメント
実はオファーを受けるかどうか迷っていました。脚本はとても読み応えもあり面白かったのですが、私がこの作品を背負える自信がありませんでした。そんな迷いのなかで遊川さんにお会いした際、監督の熱い想いに心を動かされ、私は弥生を演じることを決めました。成田さんは柔らかい雰囲気を持った男性でした。とても人懐っこく、憎めない愛嬌のあるサンタ(太郎)に合っていたように思います。流れる時間の中で変わっていく部分と変わらない根っこの部分を弥生で表現できれば、という想いで演じさせてもらいました。
■成田凌(山田太郎役) コメント
3月1日から3月31日までの話です。16歳から50歳までの話です。男女二人の、人生の話です。純粋でいる事、素直である事、強くある事、色々な事を弥生から学びました。遊川監督、波瑠さんはじめ、素敵なスタッフ、キャストと、丁寧につくりました「弥生、三月」。ご期待下さい。
『弥生、三月 -君を愛した30年-』
2020年3月20日(金)より公開
監督・脚本:遊川和彦
出演:波瑠 成田凌 杉咲花 岡田健史 小澤征悦 黒木瞳
配給:東宝
【ストーリー】 高校時代に親友・サクラ(杉咲花)を病気で亡くした弥生(波瑠)と太郎(成田凌)。その後、お互いの想いを秘めたまま別々の人生を歩んで行く二人は、子供の頃に描いた夢に挑み、結婚相手を見つけ子供が産まれ…。しかし人生は順風満帆ではなく、離婚を経験し、災害に巻き込まれ、配偶者を亡くし、子供の頃に抱いていた夢は断たれてしまう。そんな人生の起伏にいつも傍に居てくれて手を差し伸べてくれたのは“あなた”だった。
©2020「弥生、三月」製作委員会