俳優・フィルムメーカーとマルチに活躍する斎藤工が、お笑い芸人の永野、ミュージシャン・俳優の金子ノブアキ、CMや金子のMVを手掛ける清水康彦とともに結成した映像制作プロジェクトチーム「チームMANRIKI」による長編第一弾作品『MANRIKI』が、11月29日より公開される。このほど、場面写真がお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
場面写真は怪しげな雰囲気が漂い、“美”をテーマに人間の闇と光の部分を描いた物語への期待を加速させる。小池樹里杏演じる小顔になりたい女性が少し怯えた表情で何かを見る一方で、隣に立つ芸人・永野演じる助手はニコニコとした表情で立つ。相反する二人の目の前には一体何が見えているのか?そして、恍惚の表情で万力を締める斎藤演じる美しき整顔師と、血まみれの道路に横たわる彼を捉えたもの。果たして斎藤の身に何が起こったのか?そして物語はどこへ向かうのか?
併せて、本作がプチョン国際ファンタスティック映画祭でEFFFF Asian Award受賞に続き、アメリカで行われる第1回ミッドナイトウエスト映画祭の「After Dark」部門に入選したことが発表された。さらに、パリ国際ファンタスティック国際映画祭コンペティション部門にも入選、そして日本に先駆けてルンド国際ファンタスティック映画祭で上映するなど、海外で人気を博している。
▼著名人 絶賛コメント
■Chara(歌手)
音楽カッケーと思ったらあっくんで。工って変態。と思ったら脚本が永野さんだった!でも、面白いの。でも、ちょっと怖いの。
■岩田剛典(パフォーマー/俳優)
終始スタイリッシュかつ不気味な世界観。人間の欲望を浮き彫りにしているのに、何故か笑える。狂気とユーモアに満ちた斬新な映像美と音楽。チームMANRIKI、すごい!
■西内まりや(モデル/アーティスト)
衝撃、衝撃、衝撃の連続。残忍なのに何故か心にスッと届く何かがあって言葉に表現できないほどの美しさや悲しみの感情になりました。現代社会を生きる私には考えさせられる作品でした。時間が経っても頭の片隅でずっと考えてしまっていてまたあの世界に行きたくなる。そんな中毒性のある世界です。斎藤さん永野さん金子さん、とにかくこの制作チームの稀有な才能には脱帽です。日本だけではなく世界中の人々に観て欲しい作品です。
■清水崇(映画監督)
誰もが鑑賞しやすく行儀良くまとまった映画ばかりの日本で、こういうチャレンジングな映画を成立させたことが本当に素晴らしい。ほくそ笑みながら観た。この映画を観たお客さん達の反応を観て、また笑いたい!
■村西とおる(「全裸監督」のモデル)
『MANRIKI』というタイトルに、足の付け根の締めます締めます山手線、の映画かと思いきや、非常に哲学的で深い映画でございました。斎藤工さま、ナイスな色男です。そして、ファンタスティックな永野さまの舌使いにシビレました。
■榊英雄(俳優/映画監督)
芸人そして、素敵な俳優・永野の世界に監禁された!チーム万力、いいなあ、現場楽しかっただろうなあ。「俺たちはこういう映画が作りたいんだ!」という情熱と志がヒシヒシと伝わってきた。愛すべきクレイジーチームが作った素晴らしい映画だ。
■濱谷晃一(テレビ東京 プロデューサー)
毒と笑いに溢れる、超攻めた映画です!しかも、“攻めてる”という言葉では片付けられない、底知れない“何か”を感じました。 観てはいけないものを観ている、そんな背徳感に満ち満ちてました。さすがに、テレ東でもOAしたら怒られそう…。
■東紗友美(映画ソムリエ)
この映画に、顔ではなく“ココロ”を矯正させられた。グイグイと。骨太な才能集団に、思考停止させられました。SNSの奴隷が散漫し“美”が至上価値となってしまった現代。女たちは顔を簡単にいじるようになった。切ったり貼ったりしなきゃなんでも良いのか。参りました。気付きました。わすれてました。顔が変わっても、心が変われないこと。現代社会の闇辞典に、この映画丸ごとのせちゃいたい。
■飯塚貴士(人形映画監督)
予測不能のトリップ映画体験!!!人間とは?社会とは?世界をどう感じ、どう捉えているのかを問いかけられた気がしました。
■飯塚俊光(映画監督)
どこか懐かしくもあり、新鮮でもある。大人の事情が介在しがちな昨今、何にも媚びずに映画を作った姿勢が何より痛快だった。
■菅野祐悟(作曲家)
斎藤工さんは、おそろしい役者だ。「昼顔」で演じていた北野先生のような、あの儚さと切なさを共存させた男の姿はもはや見る影もない。狂ってる。そして金子ノブアキさんの音楽もやばい。ドラムをエディットしたサウンドは、メロディーが一切ないにもかかわらず強烈に脳味噌に刻まれる。音楽で一気にデヴィッド・リンチの世界に引きずり込まれるような錯覚に陥った。この映画は劇薬だ。それなりの心づもりでご覧いただきたい。僕は未だに、トラウマレベルで頭の中をグルグルしている。
■夏目花実(アーティスト)
とっても奇妙。とっても不気味!だけど、とってもリアル。奇妙で変態な世界を覗かせてもらっていると思いきや、実は隅々まで私の生きている日本の世界でした。本当の親切だったり、本当の友情だったり…。もしスマホにカメラが無かったら、SNSが無かったら、その親切、その友情は本当に存在していますか。本当ってなんだろう?映画の不気味さが日常そっくりで、結構食らっちゃいました。いい意味です。ラストは物凄い角度から優しさに包まれてしまいました。自信ないけど、私このままでいいのかもしれない。
■阪元裕吾(映画監督)
なんだ!この映画は!!面白い!!!こんな日本映画は観たことがない!!!!不謹慎なギャグに笑い、斬新なストーリーテリングに驚いた。主人公は正真正銘のサイコだけど、思わず「頑張れ!」と応援したくなった。サイコが頑張る映画は面白い!
■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
嗅いだことのない匂いを嗅いでるような上映時間でした。映画が作り物であることを自覚し、それを面白がっている作り手たちに勇気付けられたような気持ちです。ありがとう!さらに齊藤工の漏れすぎてる“闇”におめでとう!
『MANRIKI』
11月29日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開
監督・脚本・編集:清水康彦
原作・脚本:永野
企画・プロデュース:齊藤工 永野
音楽監督:金子ノブアキ
出演:斎藤工 永野 金子ノブアキ SWAY 小池樹里杏 神野三鈴
配給:HIGH BROW CINEMA 東映ビデオ
【ストーリー】 日本。秩序と混沌の国。美と醜の国。過度な経済成長で得た豊かさの代償として、国民は様々なコンプレックスを抱えている。醜きを覆い隠し、美しきことのように振る舞う。奥ゆかしさとも言えるその性は、この国の様式美そのものなのだ。整形しているモデルの方が仕事が多い。駆け出しのファッションモデルが仕事欲しさに小顔矯正を決意。美容クリニックを営む美しき整顔師に小顔矯正施術を依頼し、モデルは変身を遂げる。整顔師の猟奇的哲学と万力によって…。ざる蕎麦を食べたのち、整顔師はクリニックを去り、新たな野望の地へ向かう。場末の街で美人局をするフーテンと年増。彼らと整顔師が突如遭遇することにより、物語は加速してゆく。光と闇。主観と客観。偽善と必要悪。美と醜。我々は、万力の間で暴かれる。世は、人は、すでに醜く美しい。
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