神尾楓珠、池田エライザら天才肌に囲まれて“普通さ”を痛感「居心地が悪いんですよ(笑)」

神尾楓珠×池田エライザW主演で、広告業界を舞台にしたクリエイター群像劇を描くドラマ「左ききのエレン」が、10月下旬より放送される。このほど、10月15日にスペースFS汐留にて制作発表会が行われ、キャストの神尾楓珠、池田エライザ、石崎ひゅーい、中村ゆりか、今泉佑唯、吉村界人、八木アリサ、原作者の かっぴー、後藤庸介監督が登壇した。

物語の主人公は、自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一(神尾楓珠)と、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン(池田エライザ)。高校時代に運命的に出会った二人はやがて、大手広告代理店のデザイナー、NYを活動拠点とする画家として、それぞれの道を歩むことになり…。凡才と天才、相対する二人の敗北や挫折を通して、その先に本当の「自分」を発見するまでをリアルに描き出す青春群像劇となっている。

W主演にして初共演となった神尾と池田。神尾は池田について「カメラが回ってないときでも常にエレンだったので、自分の普通さに痛感しやすかった」とコメント。対して池田は「話を重ねるごとに光一がいろいろな面を見せてくれるので、エレンもそれに影響されてお芝居ができた」と撮影を振り返った。

地上波初主演となった神尾は、「プレッシャーはあった」そうだが、「“何者か”になりたいのは僕の中にもあったので、それを光一として前面に出せたら」という思いで撮影に臨んだという。

役作りについて聞かれた池田は「エレンを演じる自信は正直なかった」ことを告白。しかしエレンを演じながら「天才ならではの理解されない孤独感や、逆に理解してもらえる喜びを感じた。演じてみて良かった」と笑顔で語った。

撮影をまとめる後藤監督は、今回の多彩なキャスト陣について「皆さん、自由。神尾くん以外は天才肌タイプ」と分析。天才肌と評された池田は「自由だからこそ、自由を許してくれる現場だった。現場に参加できている感じで嬉しかった」と笑顔でコメント。監督から一人だけ「まじめ」だったと分析された神尾は、「だから居心地が悪いんですよ(笑)」と本音を漏らし、苦笑いを浮かべていた。

イベントでは現役美大生を交えて絵心対決も行われ、池田率いるエレンチームが僅差で勝利していた。

「左ききのエレン」
10月20日よりMBSにて放送スタート 毎週日曜 深夜0時50分(初回は深夜1時15分~)
10月22日よりTBSにて放送スタート 毎週火曜 深夜1時28分~

© かっぴー・nifuni/集英社 © ドラマ「左ききのエレン」製作委員会・MBS