仲野太賀「東京とは違う空気感や観客の反応が新鮮」、衛藤美彩「韓国の観客の気持ちに合わせながら鑑賞したい」釜山国際映画祭

『羊と鋼の森』で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都の小説デビュー作を、『四月の永い夢』、『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督が仲野太賀と乃木坂46を卒業した衛藤美彩のダブル主演で映画化した『静かな雨』が、2020年新春より公開される。このほど、10月3日、第24回釜山国際映画祭のレッドカーペットに、仲野太賀と衛藤美彩、中川龍太郎監督が登場した。

タキシード姿の仲野太賀と胸元の赤がポイントになっている黒ベースのドレスをまとった衛藤美彩、そして中川龍太郎監督。初めて釜山国際映画祭に参加したW主演の仲野と衛藤よりコメントが寄せられた。

■仲野太賀 コメント
『静かな雨』で、初めて釜山国際映画祭に来ることができて、とても嬉しく思っています。ワールドプレミアとして映画祭で上映されること、非常に嬉しく思っておりますし、最後まで映画祭を楽しんでいきたいです。レッドカーペットを釜山で歩いてみて、東京とは異なった空気感の違いやお客様の反応が新鮮でした。短い撮影期間でしたが、中川監督と肩を組んで情熱を込めてつくった作品なので、よい作品になっていると思っています。本作をご覧いただいて、韓国の皆さんがどのように反応されるかが非常に楽しみです。

■衛藤美彩 コメント
初主演映画となりました。自分にとって初めての映画で、こんな素敵な国際映画祭に呼んでいただいて、嬉しいです。レッドカーペットを歩いた時は、とても緊張しましたが、景色は最高でした!今年の1月に撮影した作品です。韓国の皆さんが、上映中、作品に対してどのように反応するのか見てみたいですし、自分の気持ちを韓国の皆さんの気持ちに合わせながら鑑賞したいと思います。

『静かな雨』
2020年新春 全国順次公開
監督:中川龍太郎
脚本:梅原英司 中川龍太郎
出演:仲野太賀 衛藤美彩 三浦透子 坂東龍汰 古舘寛治 川瀬陽太 河瀨直美 萩原聖人 村上淳 でんでん
配給:キグー

【ストーリー】 大学で生物考古学研究助手をしている行助(仲野太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたいやき屋を見つける。そこは、こよみ(衛藤美彩)という、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。毎日病院に通う行助。そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることがわかる。事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日経つと消えてしまうのだ。行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが…。外は静かな雨が降っていた。

©2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋