昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となるパルムドール(最高賞)を受賞し、興行収入46億円を記録した大ヒット作『万引き家族』の是枝裕和監督の長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』が、10月11日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が「真実」というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘(ジュリエット・ビノシュ)の間に隠された、愛憎渦巻く“真実”が炙り出されていく。
▼著名人 絶賛コメント
■坂元裕二(脚本家)
休日の夜、家に帰ってお茶を飲んでてふと目が合って、その日あったことを二人してクスクス思い出し笑いしちゃってるような、心安まるひとときの映画でした。
■内館牧子(脚本家)
カトリーヌ・ドヌーヴの凄みに圧倒された。私がこれまでに観たドヌーヴ作品の中でベスト1だ。そして一番好きだ。
■小川洋子(作家)
思いがけない後味の良さに、つい微笑んでしまいました。登場人物たちが皆、何てキュートなのでしょう。密かに私は、秘書のリュックのファンです。
■YOU(タレント)
とても上質な香りの中に見え隠れする真実にやられてしまう。一人一人の想いがあたたかく、辛く、優しく、ひどくて、素敵な作品がまた増えました。役者さんたち素晴らしい。大好き!
■内田也哉子(文筆家)
その母親は「事実じゃ面白くない」と言った。でも、女優一家の真実は、遙かに面白かった。気付けば、まぼろし家族のホームドラマに酔いしれていた。
■リリー・フランキー(イラストレーター)
言葉が出なかった。国や人種を越えても更にかろやかに人間の普遍的な血の縺れを描ききる是枝さんの在り方に、驚愕と感嘆の絶句をした。
■広瀬すず(女優)
寂しさとプライドは、演じるという仕事をしている自分にも常にあり、それは持ち続けて良い感情な気がしました。もう一度観て、また考えたくなりました。
■町山智浩(映画評論家)
まさか、かつてスクリーンやロードショーを見て憧れた可憐なカトリーヌ・ドヌーヴに、樹木希林の面影を見出す日がくるとは!
■内田樹(思想家・武道家)
カトリーヌ・ドヌーヴの憎いほどの貫禄と無防備なかわいらしさにただ脱帽。
■余貴美子(女優)
その人にとっての真実は書きかえられる!生き様そのものが映画的。ウソのない演技に切なさと心強ささえ感じられた。
■豊原功補(俳優)
遠い昔からの日常のように是枝監督のセリフとフランスが共に息づいていた。ドヌーヴとビノシュ、そしてマノンの声。これほど贅沢に女優の女優たるものを味わえる悦びと希望に満たされた時間に感謝です。
■草野満代(アナウンサー)
時に母性を閉じ込め、罪や罰、毒や孤独も、何食わぬ顔で受け入れる業の深さ。その道を生き切る女優は気高く美しい。
■雨宮塔子(フリーキャスター・エッセイスト)
“演じる”ことでしか伝わらない“真実”があるのかもしれない…。そんな深い哲学を大女優二人の軽やかな演技が教えてくれる。
■トリンドル玲奈(モデル)
心に残る台詞があったり、カトリーヌ・ドヌーヴのとあるシーンでの表情、目の綺麗さが忘れられません。とても素晴らしい作品を拝見でき、幸せです♡
■萬田久子(女優)
無粋な空気感。殺伐とした厳しい嫌味まで飛び交う会話や態度を美しく優雅に五感に響かせてくれる『真実』。過ぎ行く時間の幸せにMerci?。
■賀来千香子(女優)
不完全な虚栄と孤高に揺れる大女優と娘。ドヌーヴの風格!そして緩やかに温かさが染み入る、宝石の台詞が散りばめられた映画!
■平祐奈(女優)
穏やかな空気感の中に女性の真の強さ、演じるとは何かと自分自身との葛藤にどの世代の女性も共感させられる部分があると思います。
■小島慶子(エッセイスト、タレント)
見たことのないドヌーヴとビノシュ。是枝監督が描く、満たされなかった「娘たち」の物語は、軽妙で残酷で、美しい。
■ダイアモンド☆ユカイ(ロックシンガー・俳優)
世紀の大女優カトリーヌ・ドヌーヴの演じるファビエンヌがまるでドヌーヴの女優人生であるかのように錯覚してしまう。女優という特殊な生き物の内面をその家族のストーリーとして淡々と抉り出す老いたわがままなドヌーヴが可愛く愛おしく見えてしまう是枝演出のマジックに魅せられた。
『真実』
10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本・編集:是枝裕和
撮影:エリック・ゴーティエ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ ジュリエット・ビノシュ イーサン・ホーク クレマンティーヌ・グルニエ リュディヴィーヌ・サニエ
配給:ギャガ
【ストーリー】 国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本「真実」を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット(クレマンティーヌ・グルニエ)、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書…お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ一つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く“真実”をも露わにしていき…。
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