吉岡里帆「“R15+”の中でできることをギリギリで表現している」『見えない目撃者』特別映像

2011年に韓国で230万人を動員した大ヒット映画『ブラインド』を、日本で大胆に脚色した、吉岡里帆が主演、高杉真宙が共演を務めるサスペンス・スリラー『見えない目撃者』が、9月20日より公開中。このほど、目の見えない元警察官・なつめを演じた吉岡と、なつめとともに猟奇殺人鬼に対峙する、事件の“もう一人の目撃者”の高校生・春馬を演じた高杉が役作りなどを語るインタビューと、撮影時のメイキングを収めた特別映像がお披露目となった。

特別映像の中で、目が見えない難役に挑んだ吉岡は「盲導犬と一緒に生活されている方に、お話をおひとりおひとりゆっくり聴く時間がありました。なつめのなかに落とし込みたいと思っていた“強さ”…、どんどん“なつめ像”が形づくられていく。そういう感覚になっていきました」と役作りにこだわったことを明かし、今時な高校生の心の成長を好演した高杉は「現代の象徴っぽいというか、そういう子が成長していくのを僕は見たいなと思った。希望のある役柄なので、そこへ向けて、ひとつひとつフラグを回収していきたいなと思ってました」と役に込めた想いを吐露した。

続いて、吉岡は「監督が容赦なく、“R15+”の中でできることを、全力でギリギリで表現されています。私の演じたなつめという役が目が見えていない設定なので、“目が見えない怖さ”を一緒に体感してもらえるような撮り方になっている。私と一緒にバディを組んでいるような気持ちになって、映画を観て頂けたら、よりスリラーの要素を楽しめるんじゃないかなと思います」と、R15+に指定されるほど本格的なスリラーと化した本作の魅力と、スリラー映画の裏に隠されたメッセージについても熱弁。そのほか、吉岡が“目の見えない”演技に体当たりで挑む様子や、相棒役の高杉、パルともに真剣な眼差しで撮影する姿も映し出されている。

『見えない目撃者』
9月20日(金)より全国公開中
監督:森淳一
脚本:藤井清美 森淳一
主題歌:みゆな「ユラレル」(A.S.A.B)
出演:吉岡里帆 高杉真宙 大倉孝二 浅香航大 酒向芳 松大航也 國村隼 渡辺大知 栁俊太郎 松田美由紀 田口トモロヲ
配給:東映

【ストーリー】 警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。そのときの事故が原因で失明し、警察官を諦めた彼女は、弟の死を乗り越えることができずに3年経った今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇する。その事故現場で車中から聞こえた、助けを求める少女の声から誘拐事件の可能性があると訴えるなつめ。視覚以外の感覚から感じ取った『目撃』情報を警察に提示するも、警察は目の見えないなつめを“目撃者”足り得ないと考え、捜査を打ち切ってしまう。それでも、少女を救いたいと考えるなつめは、事故現場で車に接触したスケボー少年・国崎春馬(高杉真宙)を探し出す。やがて、彼らの必死の捜査により女子高生失踪が関連づけられてゆくのだが、猟奇殺人鬼の魔の手は彼らにも迫ってくる…。

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.