池松壮亮、宣伝チラシ配りで新橋サラリーマンにビビる?「怖くて目を合わせられないよ!」『宮本から君へ』

昨年4月にテレビ東京で放送されたドラマ版が第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞した、「愛しのアイリーン」や「ザ・ワールド・イズ・マイン」などを手掛けた新井英樹による伝説の漫画を、池松壮亮、蒼井優共演で映画化する『宮本から君へ』が、9月27日より公開される。このほど、9月18日にサラリーマンの聖地・新橋SL広場前にて、キャストの池松壮亮、一ノ瀬ワタル、星田英利、古舘寛治らが本作宣伝のためのグッズ&チラシ配りをサプライズで敢行した。

帰路や飲み会に急ぐサラリーマンが交差する、夜6時を過ぎた新橋SL広場前。そこに現れたのは、映画公式Twitterを通して集まった有志8人。雨が降るあいにくの空模様となったが、チラシ配りをはじめた瞬間、雨が止まり宮本(池松壮亮)ばりの“熱血営業マン”と化し、新橋のサラリーマンたちに熱く果敢にアタックした。

足早に去る新橋サラリーマンへチラシを手渡すだけでも苦戦を強いられる“熱血営業マン”たちの前に現れたのは、池松、一ノ瀬、星田、古舘ら本作出演キャスト。このサプライズに熱血営業マンはもとより、新橋SL広場前のサラリーマンたちも騒然となった。池松をはじめとするキャスト陣は、有志8人と円陣を組んで気合を再注入し、チラシ配りに参加。池松は握手やサインに応じるなど神対応を見せた。

古舘から「池松君がチラシを配ると聞いたら、それは行かざるを得ない」と言われた池松は「確かに宣伝スタッフに『来てくれると思うから他のキャストの方々にも声をかけてみるのはどうですか?』と言ったのは僕です」と照れつつ「チラシ配りは初めての体験。雨が降っていてあまり良くない状況でしたが、これをきっかけに映画が広がってくれれば」と期待。星田は「コイツ、本気だなと思った」と、どんな宣伝にも手を抜かない池松の本作にかける思いを称えていた。そんな池松から「チラシ配りを一番頑張っていた」と一ノ瀬。しかし一ノ瀬は「雨も降ってきたし、なかなか受け取ってもらえなくて何度も冷たい目で見られた」と残念そう。それに池松は「俺でも、怖くて目を合わせられないよ!」とツッコみ、星田からは「宮本~!宮本~!と叫びながら走り回っていたから、宮本という人を探している怖い人だと思われたんじゃないの?」とイジられていた。

他のキャスト陣が駆けつけてくれたことについて、池松は「公開も近づいて色々な宣伝活動をしてきたけど、こうやって皆さんに後押ししてもらえて嬉しい。映画公開に向けてパワーをもらった気がする」とシミジミ。それに対して古舘は「完成した映画がつまらなかったら来ていなかった。ここまで作品が面白くなっているのは稀有なこと。だから僕は今日参加しました」と本作の完成度に太鼓判。星田は「観ないと損をする作品。作品を観たときに全身に鳥肌が立って、池松君には『おめでとう』というメールをしたくらい。今日だってハグをしました。この映画に携わった人たち全員に『やりやがったな!』と言いたい」と大絶賛。一ノ瀬も「この映画は誰かの人生を変えるはず。そんな作品に出演できたことを光栄に思います」と嬉しそうだった。3人からのエールに池松は「泣けてくるくらい嬉しい。今日は僕一人じゃなくてよかった」と感激し「この作品は一見、やった、やりかえしたという物語に見えるけれど、その先にあるのは同時代を生きる人々への人間讃歌です。傲慢なタイトルで傲慢な主人公だけれど、今を生きるすべての人に、プレゼントとして受け取ってもらいたい」と期待を込めた。

さらに、池松、一ノ瀬、星田、古舘は、同じ時間帯に行われた本作の試写会場にも駆けつけ、鑑賞後の観客にセキセイ文具から提供された記念品を配布し、直接感謝の気持ちを伝えると、観客は歓喜に包まれた。

『宮本から君へ』
9月27日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:真利子哲也
原作:新井英樹「宮本から君へ」(百万年書房/太田出版刊)
脚本:真利子哲也 港岳彦
主題歌:宮本浩次「Do you remember?」(プロデュース:横山健&宮本浩次/ユニバーサルシグマ)
出演:池松壮亮 蒼井優 井浦新 一ノ瀬ワタル 柄本時生 星田英利 古舘寛治 ピエール瀧 佐藤二朗 松山ケンイチ
配給:スターサンズ KADOKAWA

【ストーリー】 文具メーカーで働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない、なのに、人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である、自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。ある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった…。泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかる…。究極の愛の試練に立ち向かうべく、愛する人のため宮本浩が“絶対に勝たなきゃいけないケンカ”に挑む!

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