蒼井優「週休6日欲しかった…3日目で映画1本分の体力や気力を使ってしまったような」

昨年4月にテレビ東京で放送されたドラマ版が第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞した、「愛しのアイリーン」や「ザ・ワールド・イズ・マイン」などを手掛けた新井英樹による伝説の漫画を、池松壮亮、蒼井優共演で映画化する『宮本から君へ』が、9月27日に公開初日を迎えた。このほど、9月28日に新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル、真利子哲也監督、原作者の新井英樹、サプライズゲストとして主題歌を担当した宮本浩次が登壇した。

まず池松が「こうして大好きな人たちと並んで立てて、今日来ていない人たち、現場にいた人たち、この映画にかかわった人たちの思いを持ってここに立てることを誇りに思っています」と、続いて蒼井が「こんなにご覧になった方の前に立つのがちょっと照れくさいと思う舞台挨拶は初めてです。映画化しようと動き出してから7年くらいの時が経っていて、やっと公開になって感慨深いです」と、公開を迎えての思いをそれぞれ吐露した。

MCの質問に○か×で答えるコーナーでは、「ぶっちゃけ公開できないと思った?」という質問には全員が「×」をあげる。その理由を聞かれた池松は「これはちょっと…これ以上やめましょう(笑)」と答え、会場を沸かせた。次の「本作はこれまでかかわった作品の中で初めて○○だったというエピソードがある」という質問には、全員が「○」を。蒼井は「初めて週休6日で撮影したいなと思いました」と周りの登壇者を笑わせ、「馬車馬のように働いたほうが好きなタイプではあるんですけど、今回は3日目で映画1本分の体力や気力を使ってしまったような感覚になって」と撮影の苦労を語った。池松は「こんなにひと作品で“俺”って主語を使った作品はなくて。たぶんこのご時世でこんな“俺”って使うのは宮本かローランドさんぐらいでしょ(笑)」と冗談を交えて和ませた。同じ質問に一ノ瀬は「2ヶ月で80kgから113kgまで33kg体重を増量したんですけど100kgの壁があって。海外で活躍するボディビルダーに相談したら、1日でケーキを1ホール、生卵を30個、野菜は食べずにまだ余裕があったら糖分や脂質を取るようにって言われて…」と体重増量の苦労を打ち明けた。

サプライズゲストとして、本作の主人公「宮本浩」の名前の由来であり、主題歌を書き下ろした宮本浩次が、真っ赤な薔薇をもって登場。宮本節で挨拶し、会場を盛り上げた。

最後の挨拶で、池松は「ドラマ開始時から今日まで2年半くらい“宮本”と対峙していたんですけど、これが手強い人でずっと今日まで宮本から試されいるような気分でした。今日からは誰のものでもなくて見てくださった方のものだと思います。新しい時代を強く生きていかなければってことを宮本が言ってくれると信じています」と、蒼井は「苦しみのほうが数的には多かったかもしれないけど、作り手としては質量で言ったら喜びのほうが多いと思っています。その何万分の一かもしれませんが、皆さんに届いてくれたら嬉しいです」と語り、舞台挨拶を締めくくった。

『宮本から君へ』
9月27日(金)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー中
監督:真利子哲也
原作:新井英樹「宮本から君へ」
脚本:真利子哲也 港岳彦
主題歌:宮本浩次「Do you remember?」(プロデュース:横山健&宮本浩次)
出演:池松壮亮 蒼井優 井浦新 一ノ瀬ワタル 柄本時生 星田英利 古舘寛治 ピエール瀧 佐藤二朗 松山ケンイチ
配給:スターサンズ KADOKAWA

【ストーリー】 文具メーカーで働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない、なのに、人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩の友人である、自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は裕二に「この女は俺が守る」と言い放つ。この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子には、ひとときの幸福の時間が訪れる。しかし、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかるのだった…。

©2019「宮本から君へ」製作委員会