綾野剛&小松菜奈、クランクアップ時の笑福亭鶴瓶の計らいに感激!『閉鎖病棟』新場面写真&舞台裏ショット

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生(ははきぎほうせい)による累計85万部超のベストセラー小説を、主演に笑福亭鶴瓶、共演に綾野剛、小松菜奈を迎え、平山秀幸監督が映画化する『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が、11月1日より公開される。このほど、新場面写真と舞台裏ショットがお披露目となった。

長野県のとある精神科病院。死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)、幻聴が聴こえ暴れ出すようになった元サラリーマンのチュウさん(綾野剛)、不登校が原因で通院してくる女子高生・由紀(小松菜奈)らは、家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていたが、そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こる。

場面写真では、幻聴に悩まされるチュウさんを優しく包む秀丸など、病院内ではあるものの温かい表情も写し出される。

シリアスなシーンが多い本作だが、鶴瓶座長のもと、撮影は終始明るい雰囲気で続けられた。長野県にある小諸高原病院のロケでは、鶴瓶が、患者のオフデちゃん役の北村早樹子の顔をまじまじと見て、一言。「俺の娘よりも俺の顔に似とるな」。北村は過去「アウト×デラックス」に出演経験があり、その個性的な存在感で今回、オフデちゃん役に抜擢された。この日以来、鶴瓶は撮影の合間、北村とお喋りに花を咲かせていた。そして、余りにもそっくりな風貌をネタに、鶴瓶がスタッフに「この子、実は俺の娘やで」と冗談を言いいまくる場面も見受けられた。撮影終了後も、北村を食事に誘うなど交流を持ち、終いには撮影の打ち上げに、オフデちゃんの衣裳に模したゴスロリの格好の鶴瓶の姿が。キャストもスタッフも鶴瓶座長の徹底したサービス精神に大爆笑し、最高の盛り上がりを見せた。

本作は、今年の2月9日、伊勢原市役所でクランクアップを迎えた。無事に撮影を終えた綾野剛と小松菜奈に、平山監督が花束を、スタッフが各々の名前がクレジットされたディレクターズチェアを贈呈するセレモニーが行われた。小松は早くも涙ぐみ、感無量という様子。更に畳み掛けるように、前日に一足先にアップした鶴瓶がサプライズでテレビ電話をかけ、綾野や小松のクランクアップを労った。画面に映った鶴瓶の姿を見た瞬間、綾野は「べーさん!!クランクアップしたよ!」と笑顔で報告した。鶴瓶座長からの優しい計らいに二人は感激するとともに、難しい役柄を無事演じ終えた安堵感に浸った瞬間でもあった。

『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
11月1日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:平山秀幸
原作:帚木蓬生「閉鎖病棟」(新潮文庫刊)
出演:笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈 坂東龍汰 平岩紙 綾田俊樹 森下能幸 水澤紳吾 駒木根隆介 大窪人衛 北村早樹子 大方斐紗子 村木仁 片岡礼子 山中崇 根岸季衣 ベンガル 高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美
配給:東映

【ストーリー】 長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは…。

©2019「閉鎖病棟」製作委員会