三浦春馬、10年前の悩みは「セリフ覚え」多部未華子は「就活、恋愛。ぼーっと生きてました」

「ゴールデンスランバー」などで知られる人気作家の伊坂幸太郎による同名恋愛小説集を、今泉力哉監督が三浦春馬主演、多部未華子、原田泰造共演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』が、9月20日より公開される。このほど、9月11日に東放学園映画専門学校にて、学生お悩み相談イベントが実施され、キャストの三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬が出席した。

これからエンタメ業界で活躍していこうとする学生の前に登場したキャスト陣。MCから10年前に悩んでいたことを聞かれた三浦は、当時出演したいた連ドラ「ブラッディ・マンデイ」でハッカー役をしていたことに触れ、「作業しながらセリフを言うことが多い役だったので、セリフ覚えに追われていた。覚えが良い方ではないので…」と若かりし頃の悩みを打ち明けた。

10年前は朝ドラに出演していたという多部は「何に悩んでたろう?」と上の空。「一人暮らしをしようかなとか、就活どうしようかとか、どんな恋愛していこうとか。普通の女の子の悩みを抱えてましたよ」とあっけらかんと話し、「役者とか役者じゃないとかは関係ないです。それ以外は、ぼーっと生きてました」と述べると、三浦が「なんか今、浄化された…(笑)」と多部の言葉に癒やされている様子だった。

続けて、この仕事をしていて良かったことを聞かれた多部は、「年齢に左右されないこと」とコメント。「ベテランの方や年下の方とも、同じ土俵で戦ったり、一緒に頑張れたり、楽しめたり苦しめたりできる。なかなかそんな機会はない」と役者ならではのメリットを明かした。

同じ質問に三浦は「自分が昔出ていてた作品に『心を動かされて、この業界に入りました』とか、『あの作品を観たから、今、頑張れているんです』とか、他人から行動のきっかけになったりとか、頑張れたんだという事実を伝えてもらったとき」と答え、「役者自体が血の通った仕事だと認識した」と語った。

学生から座右の銘を聞かれた3人。多部は「なんとかなる」、三浦は「焦るな」、矢本は「滑舌」と興味深いを言葉を送るなど、これから社会に出ていく学生たちを元気づけていた。

『アイネクライネナハトムジーク』
9月20日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:今泉力哉
原作:伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎文庫)
音楽:斉藤和義
主題歌:斉藤和義「小さな夜」(スピードスターレコーズ)
出演:三浦春馬 多部未華子 矢本悠馬 森絵梨佳 恒松祐里 萩原利久 成田瑛基 八木優希 こだまたいち MEGUMI 柳憂怜 濱田マリ 藤原季節 中川翼 祷キララ 伊達みきお 富澤たけし 貫地谷しほり 原田泰造
配給:ギャガ

【ストーリー】 仙台駅前。大型ビジョンには、日本人のボクシング世界王座をかけたタイトルマッチに沸く人々。そんな中、この時代に街頭アンケートに立つ会社員・佐藤(三浦春馬)の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。歌に聴き入る紗季(多部未華子)と目が合い思わず声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。二人の小さな出会いは、妻と娘に出て行かれ途方にくれる佐藤の上司や、分不相応な美人妻と可愛い娘を持つ佐藤の親友、その娘の同級生家族、美人妻の友人で声しか知らない男に恋する美容師らを巻き込み、10年の時をかけて奇跡のような瞬間を呼び起こす。

(C)2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会