「長くつ下のピッピ」、「やかまし村の子どもたち」、「ロッタちゃん」の著者で、“子どもの本の女王”と呼ばれたスウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの知られざる若き日々を描いた映画『リンドグレーン』が、12月7日より公開されることが決定し、併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
母国スウェーデンのみならず日本を含め世界中で愛され、読み継がれている児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。数々の著作は、世界70か国語以上に翻訳、100以上の国で出版され、世界中の子どもたちに大いなる影響を与え続けてきた。本国スウェーデンでは紙幣になるほどの存在だが、実のところ、リンドグレーンの若き日々を知る人は少ない。本作では、どんな経験や環境が、あれほどの名作の数々を生み出す力と才能を花開かせたのか、リンドグレーンの人生で最も激動といえる若かりし日々を描く。
監督・脚本は、長編監督デビュー作『A SOAP』(2006)が、ベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いた、ペアニレ・フィシャー・クリステンセン。監督との共同脚本は、絵本「おじいちゃんがおばけになったわけ」が有名なデンマークを代表する作家の一人、キム・フォップス・オーカソンが担当する。
主人公アストリッドを演じるのは、巨匠ビレ・アウグスト監督の娘、新星アルバ・アウグスト。アストリッドの母親役に、名女優マリア・ボネヴィー。父親役には、『ミレニアム』シリーズ3部作に出演したマグヌス・クレッペル。そして慈愛に満ちた里親マリーを、スサンネ・ビアの『未来を生きる君たちへ』などで日本でも顔を知られるデンマークのトリーネ・ディアホムが演じる。
『リンドグレーン』
12月7日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ペアニレ・フィシャー・クリステンセン
脚本:キム・フォップス・オーカソン
出演:アルバ・アウグスト マリア・ボネヴィー マグヌス・クレッペル ヘンリク・ラファエルセン トリーネ・ディアホム
配給:ミモザフィルムズ
【ストーリー】 兄弟姉妹とスウェーデンのスモーランド地方の自然の中で伸び伸びと育ったアストリッド(マリア・ボネヴィー)は、思春期を迎え、より広い世界や社会へ目が向きはじめる。教会の土地で農業を営む信仰に厚い家庭で育ちながら、“率直で自由奔放”な彼女は、次第に教会の教えや倫理観、保守的な田舎のしきたりや男女の扱いの違いに、息苦しさを覚え始めていた。そんな折、文才を見込まれ、地方新聞社で働き始めた彼女は、才能を開花させはじめる。しかしその矢先、アストリッドの人生は、予期せぬ方向へと進んでいく…。
© NORDISK FILM PRODUCTION AB / AVANTI FILM AB. ALL RIGHTS RESERVED.