黒羽麻璃央「5年前のワークショップで出会った横浜流星くんと再会して一緒に仕事ができて凄く嬉しかった」

第8回大学読書人大賞受賞作にして、読書メーター読みたい本ランキング第1位を獲得した、シリーズ累計発行部数90万部の河野裕による青春ミステリー小説を、主演に横浜流星、飯豊まりえを迎えて実写映画化した『いなくなれ、群青』が9月6日より公開中。このほど、9月7日に渋谷HUMAXシネマにて公開記念トークイベントが開催され、黒羽麻璃央、柳明菜監督、菅原大樹プロデューサーが登壇した。

ついに公開を迎えて、今の気持ちを聞かれると、黒羽は第一声に「おめでとうございます!」と公開を祝福。続けて「ニュースとかで初日舞台挨拶の写真を見て、(舞台挨拶に)いたかったな~って地団太踏んでいました」と初日舞台挨拶に登壇できなかった悔しさを述べた。物語にちなみ“失くした物”について尋ねると、黒羽は「受話器持った方がいいですか?」と初日舞台挨拶で行われた演出になぞらえて、ジェスチャーをして笑いを誘った。そして「お気に入りの指輪を無くしました」と黒羽が答え、真剣に聞いている観客へ「えーっとか言ってくださいよ!」とはにかみながらツッコミを入れると、笑いと共に「えー!?」と声が上がり会場を盛り上げた。

黒羽演じる“ナド”について聞かれると黒羽は「原作を読んでいくなかで、不思議なキャラクターで僕ができるかな?横浜さん、飯豊さんがいるなかで存在感がなくならないかな?」と演じる前の不安を吐露し、「ナドは気張る役でもないけれど、存在感は出さなくてはいけない難しい役どころでした。皆さんにクエンスチョンマークを付けられるような存在として演じました」と掴みどころないキャラクターを演じる難しさを語った。

菅原プロデューサーが、舞台を見行った際に印象に残り、若いキャストが多い中、達観して色気の出せる黒羽を起用したというエピソードを披露すると、柳監督は「ナドが登場する屋上のシーンは、原作の中で象徴的なシーンで、原作通りの詩的なセリフのままナドを演じてもらい、黒羽さんには、原作のイメージを背負ってもらっていた」と黒羽の役の重要性を明かした。そして、ナドと七草が登場する屋上のシーンの話になると柳監督は「あのシーンはワンカットで撮っているんです」と切り出し、黒羽は「太陽の関係で早く撮らないといけないんだろうなとは思っていましたが…」と話すと、すかさず柳監督が「麻璃央さんにカット割るなんて失礼だから!(笑)」と冗談交じりに応えると、会場から大きな笑いが起こった。続けて“ナドが窓を飛び越えて屋上へ行く”シーンの誕生秘話も披露。柳監督は「ただナドが屋上で佇んでいるだけでは面白くない。どうしようと悩んでいた時に、パッと横を見たら窓に肘を掛けている麻璃央さんがいたんです」とジェスチャーをしながら意気揚々と語ると、続けて「その姿が美しすぎて、そのまま“窓を飛び越えて、外に出てこれますか?”って聞いたら、(黒羽が)“行けます”とパーンって」とシーン誕生の裏側を語り、黒羽は「是非、二回目見る時はこのシーンに注目してください!」と明るく答え、会場は拍手と笑いに包まれた。

商業長編映画初監督となる柳明菜と、映画プロデュースは初めてとなる菅原大樹について聞かれると、黒羽は「初めてって、もっとブサイクになってしまうものだけれど、全然そうではなかった。一番最初にやろうと思った、そのエネルギーは強くて大事ですし、そのパワーを持った作品になったと思います」と熱く語ると、柳監督は「なんていい人なんだろう」と声を震わせて感動。黒羽は重ねて「いい人なんです(笑)」と応えて会場の笑いを誘った。

最後に黒羽は「監督もプロデューサーも初めてとは感じない作品で、初めてのパワー恐るべしというこの作品に力添えできてよかったです。5年前くらいに演技のワークショップで出会った横浜流星くんと大人になって再会して一緒に仕事をすることができ、この作品を作り上げることができて凄く嬉しかったです!」と本作への熱い想いを語った。

『いなくなれ、群青』
9月6日(金) 全国ロードショー
監督:柳明菜
原作:河野裕「いなくなれ、群青」(新潮文庫 nex)
脚本:高野水登
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」
主題歌プロデューサー:小林武史
出演:横浜流星 飯豊まりえ 矢作穂香 松岡広大 松本妃代 中村里帆 伊藤ゆみ 片山萌美 君沢ユウキ 岩井拳士朗 黒羽麻璃央
配給:KADOKAWA エイベックス・ピクチャーズ

【ストーリー】 悲観主義の七草(横浜流星)と、理想主義の真辺由宇(飯豊まりえ)。根本から矛盾し合っている二人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな彼らの日常は、真辺由宇の登場によって大きく動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。

(C)河野裕/新潮社 (C) 2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会