高橋一生、マッチョになってスーツが合わなくなった!?星野源『引っ越し大名!』メイキング映像

『超高速!参勤交代』シリーズで、これまでになかったユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓し、大ヒットを収めた土橋章宏原作の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を、主演・星野源、共演に高橋一生、高畑充希を迎え、『のぼうの城』を手掛けた犬童一心監督によって映画化された『引っ越し大名!』が、8月30日より公開中。このほど、高橋一生が御手杵の槍を振り回し、大立ち回りを披露するメイキング映像がお披露目となった。

公開された映像で、鷹村源右衛門(高橋一生)が嬉々としてふるっている巨大な槍は、彼が仕える松平大和守家に伝わる家宝である御手杵の槍。日本号、蜻蛉切と並んで「天下三槍」と呼ばれる名槍だが、全長3.8mという巨大さから参勤交代の馬印として使用されるなど「家の象徴」を表す役割が強く、本来は実戦で使用されるようなものではなかったと逸話を持つ。本作ではそんな「普通の人なら持ち上げるのもやっと」というほど巨大な槍が、実際に殺陣で使用されているという点も見どころの一つだ。撮影で使用された御手杵の槍もレプリカとはいえ、その重さは数十キロあり、振り回して空中でピタリと止めることは至難の技だ。演じる高橋自身も、普段のスーツが合わなくなってしまったほど体を相当鍛えて撮影に臨んだという。

舞台となる江戸時代は、すでに戦乱の世は過ぎ、皆が平和に暮らす時代。そんな時代に、身分はれっきとした武士でありながら、誰よりも武芸を愛し、日々磨く腕をいつの日か披露することに憧れる、犬童監督曰く「サムライバカ」な男こそが、高橋演じる鷹村である。しかし、引っ越しがテーマであるはずの本作で、なぜ鷹村は御手杵の槍を振り回しているのか?

『引っ越し大名!』
8月30日(金)より全国公開中
監督:犬童一心
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
主題歌:ユニコーン「でんでん」(作詞:川西幸一 作詞・作曲:奥田民生 Ki/oon Music)
出演:星野源 高橋一生 高畑充希 小澤征悦 濱田岳 西村まさ彦 松重豊 及川光博 富田靖子 山内圭哉 丘みどり 正名僕蔵 飯尾和樹 中村靖日 斉藤暁 岡山天音 松岡広大 和田聰宏 鳥越壮真 矢野聖人 向井理
配給:松竹

【ストーリー】 姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもりっきりで、周囲から「かたつむり」とあだ名される引きこもり侍。あるとき、藩主の松平直矩(なおのり)(及川光博)は、幕府から国替え(引っ越し)を言い渡される。行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。藩まるごと1万人の引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る費用と労力が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、春之介に白羽の矢が立つことに。国替えの減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!果たして春之介はこの一世一代のプロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うとができるのだろうか!?

ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会