星野源「現場で恋に落ちた(?)松重豊との共通項はAB型の一人っ子!」、高畑充希「実は私も!」

『超高速!参勤交代』シリーズで、これまでになかったユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓し、大ヒットを収めた土橋章宏原作の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を、主演・星野源、共演に高橋一生、高畑充希を迎え、『のぼうの城』を手掛けた犬童一心監督によって映画化された『引っ越し大名!』が、8月30日に公開される。このほど、8月17日に物語の舞台であり、実際に撮影が行われた兵庫県・姫路城にてイベントが行われ、星野源と高畑充希が登場した。

ロケ地でもある姫路城を背に、星野と高畑が登場すると、会場からは熱烈な拍手が送られた。星野は「今日のイベントは姫路城前ということで、とても景色がいいですね!撮影でも姫路に来ていたので、高畑さんとも懐かしいねという話をしました」、高畑は「ちょうど今くらいの時期に撮影していたので、撮影時に戻ったような気分になりました」と挨拶。また、本作の公開が近づいてきた今の気持ちを聞かれると、星野は「すごくいいものができたので、早く観ていただきたいという気持ちがあります」、高畑は「観た人が気持ちよくなれる、爽快でハッピーな内容になっているので、夏の終わりの1本として早く観てほしいなと思っています」とコメントした。

星野演じる春之介らが人手もお金もない中で国替えという超難関プロジェクトに挑む本作のテーマに合わせ、挑戦してみたいと思っている超難関プロジェクトは?という質問に、星野は「船の免許をとりたいです。1年以上勉強しているのですが、なかなか進まなくて…。試験を受けるレベルにならないんです」と告白。高畑も「海外旅行に行くのが好きで英語の勉強をしているのですが、本場のミュージカルのジョークも分かるようになりたい」と2人とも超難関プロジェクトに挑んでいる最中であることを語った。

ここで、超難関プロジェクトを乗り越えた経験を持つ姫路工業高校應援團の皆さんが登場。姫路工業高校應援團は、2017年に団員が団長一人だけになってしまい、事実上活動休止状態に陥ったのだが、一人で諦めることなく奔走した結果、歴史ある応援団を復活・存続させた、言わば超難関プロジェクトを乗り越えた経験者。そんな姫工應援團から、劇中で、また現在も超難関プロジェクトに挑んでいる星野、高畑へエールを送るパフォーマンスが披露された。エールが贈られると、星野は「ありがとうございます!初めて間近で応援を見たので感動しましたし、素晴らしいですね!演奏も素敵でした!みんなカッコいいです!」と興奮気味にコメント。さらに、姫工應援團の功績をたたえ、星野・高畑が『引っ越し大名!』の応援奉行に任命することに。2人からは姫工應援團へ任命記念のたすきが渡され、本作の応援奉行と固い握手を交わし、姫路凱旋イベントは終了した。

続くアースシネマズ姫路で行われた舞台挨拶付き先行上映会では、姫路での“初”の上映会ということもあり、星野と高畑が登壇すると、温かい拍手と大きな歓声が上がり、会場のボルテージは最高潮に。久しぶりの姫路凱旋に、星野は「撮影の時は朝から晩までやっていたので、姫路を満喫できなかったんです。なので、今日が一番満喫できています!」とコメントし、会場は笑顔に包まれた。

撮影時の思い出を聞かれると、星野は「春之介は着物も着崩れていいし、ゴロゴロしていていいし、自由に演じることができました。特に準備をするわけでなく、すんなり春之介になれた気がします。あと(濱田)岳ちゃんのアドリブや演技が面白くて、上司役から怒られるシーンが多い中で、コメディ的な部分を一緒にできたのが楽しかったです。撮影中も(高橋)一生くんと岳ちゃんがずっとふざけながら、じゃれていましたね」と和気藹々とした現場であったことを語った。また今回乗馬に初挑戦した高畑は「馬に乗るのが初めてで、練習する時間もあまりなくて。本編でのシーンが最初に撮った1回なんです」と本番での強さが分かるエピソードも明かされた。

一緒に超難関プロジェクトに挑むという役柄であったお互いの印象を聞かれると、高畑は「源さんとはこの現場でちゃんとお話しできました。源さんは憎いな~という人です(笑)。1人1人のことをちゃんと見てくれていて、みんなをハッピーにしてくれる方だと思いました」、星野は「(高畑は)話せば話すほど楽しい方だと思いました。撮影中もご飯に行ったり、明日も撮影を頑張ろうと言い合って、とても支えてもらいました。ありがとうございました」とお互い感謝を述べ、微笑ましい一幕も。さらに星野は、「僕は松重(豊)さんとこの作品で初めて出会って、親友と出会えたなと思えました。移動中もずっとメールでやりとりしていて、現場で恋に落ちたみたいな気持ちで(笑)。共通点はAB型の一人っ子ということだねと話していました」と語ると、高畑が「私も実はAB型の一人っ子なんです」と告白し会場からも拍手が。撮影時の和やかな雰囲気が垣間見える舞台挨拶となった。

最後に、高畑は「今日は本当に来てくださってありがとうございました。誰がみても楽しめるポップな映画になっていると思うので、違うお友達を連れてまた映画を観ていただけるといいなと思います」、星野は「今日はありがとうございました。姫路のシーンもたくさん出てきますし、もし気に入っていただけたなら宣伝をしていただけると嬉しいです。小さい子からお年寄りの方まで楽しんでいただけると思うので、たくさんの人を連れて映画を盛り上げていただけたらと思います」と締め、大盛り上がりのまま舞台挨拶は幕を閉じた。

『引っ越し大名!』
8月30日(金)全国公開
監督:犬童一心
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
主題歌:ユニコーン「でんでん」(作詞:川西幸一 作詞・作曲:奥田民生 Ki/oon Music)
出演:星野源 高橋一生 高畑充希 小澤征悦 濱田岳 西村まさ彦 松重豊 及川光博 富田靖子 山内圭哉 丘みどり 正名僕蔵 飯尾和樹 中村靖日 斉藤暁 岡山天音 松岡広大 和田聰宏 鳥越壮真 矢野聖人 向井理
配給:松竹

【ストーリー】 姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもりっきりで、周囲から「かたつむり」とあだ名される引きこもり侍。あるとき、藩主の松平直矩(なおのり)(及川光博)は、幕府から国替え(引っ越し)を言い渡される。行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。藩まるごと1万人の引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る費用と労力が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、春之介に白羽の矢が立つことに。国替えの減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!果たして春之介はこの一世一代のプロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うとができるのだろうか!?

ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会