『雪の轍』の巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督最新作『読まれなかった小説』11月公開!

第67回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『雪の轍』を手掛けた巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作『The Wild Pear Tree』(英題)が、邦題『読まれなかった小説』として、11月29日より公開されることが決定した。

父と息子の軋轢と邂逅を、膨大な台詞と豊かな映像で描き出す本作。作家になることが夢であるシナンは、大学を卒業し、故郷へ戻り処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。引退間際の教師で競馬好きな父イドリスとは相容れず、気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。父子の気持ちは交わらぬように見えたが、二人を繋いだのは意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった。

前作『雪の轍』で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したほか、カンヌで8賞、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。知人父子の物語に魅了された監督が、自身の人生も反映させて完成させたのが本作だ。繰り返されるバッハの旋律、作家志望のシナンが訪れる書店に飾られたフランツ・カフカやヴァージニア・ウルフの肖像、チェーホフ、ドストエフスキー、ニーチェら世界中の偉大な作家たちを感じさせる語り口など全てが合わさり、崇高な文学のような映画作品に昇華させている。

本作は、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞トルコ代表に選出、第51回トルコ映画批評家協会賞にて作品賞、監督賞ほか6賞に輝いた。

『読まれなかった小説』
11月29日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
監督・編集:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
撮影監督:ギョクハン・ティリヤキ
脚本:アキン・アクス エブル・ジェイラン ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
音楽:ミルザ・タヒロヴィッチ
挿入曲:J.S.バッハ「パッサカリア ハ短調BWV582」(編曲:レオポルド・ストコフスキー)
出演:アイドゥン・ドウ・デミルコル ムラト・ジェムジル ベンヌ・ユルドゥルムラー ハザール・エルグクル
配給:ビターズ・エンド

【ストーリー】 シナンの夢は作家になること。大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師。競馬好きな父とシナンは相容れない。気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて…。父子の気持ちは交わらぬように見えた。しかし、ふたりを繋いだのは意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった…。

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