森山未來と、『アイカ』(原題)で第71回カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞に輝いたサマル・イェスリャーモワがダブル主演を務める、日本とカザフスタンの合作映画『オルジャスの白い馬』が、2020年1月18日より公開されることが決定し、場面写真がお披露目となった。
本作はカザフスタンの大草原を舞台に、突然父を亡くしてしまった少年オルジャスと、その前に突然現れた不器用だが正義感の強い男カイラートとのふれあいを描くヒューマンドラマ。早く大人になりたい年頃のオルジャスは、果てしない空に抱かれながらも、どこか行き場のない想いを抱えている。そこへある日、現れた男カイラートは、無口ながらもオルジャスに乗馬の仕方を教え、一緒に草原を走ってくれ、仕事も手伝わせてくれる。その存在は、オルジャスの世界に疾風のようにあらわれ、世界を鮮明に塗り替えていく。
主演を務めるのは、大河ドラマ「いだてん」の美濃部孝蔵役などで常に新しい挑戦をし続ける森山未來と、『アイカ』(原題)で第71回カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞に輝いたサマル・イェスリャーモワの二人。森山は初の海外主演作となる本作で、全編をカザフ語で演じ、乗馬もこなす熱演を披露、愛する人に真実を語れない不器用な男に扮する。さらに、2018年10月から約1ヶ月かけ、全編カザフスタンロケで行われた撮影において、森山は監督以外の日本人技術スタッフを伴わず現地に入り、制作スタイルはおろか映画産業のシステム自体が日本とは全く異なるカザフスタン人スタッフ達との共同作業に臨んだ。
監督・脚本は、『シグナル100』の竹葉リサと、『春、一番最初に降る雨』のエルラン・ヌルムハンベトフが共同で担当。撮影監督は、ベルリン国際映画祭で受賞歴もある若き名手アジズ・ジャンバキエフ。雄大な自然とそこで起こる人々のドラマを詩情豊かに捉える。
場面写真には、カイラート(森山未來)と少年オルジャスがカラフルなペイントが施された待合所でささやかな交流を繰り広げるシーンや、カイラートが短銃を片手に馬で駆ける姿、カイラートとオルジャスの母アイグリが笑顔を見せるカットなどを収める。
『オルジャスの白い馬』
2020年1月18日(土)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー
監督・脚本:竹葉リサ エルラン・ヌルムハンベトフ
撮影監督:アジズ・ジャンバキエフ
出演:森山未來 サマル・イェスリャーモワ マディ・メナイダロフ ドゥリガ・アクモルダ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【ストーリー】夏の牧草地、草の匂いが混じった乾いた風、馬のいななく声。広大な空に抱かれた草原の小さな家に、少年オルジャスは家族とともに住んでいる。ある日、馬飼いの父親が、市場に行ったきり戻らない。雷鳴が轟く夕刻に警察が母を呼び出す。不穏な空気とともに一家の日常は急展開を迎える。時を同じくして、一人の男が家を訪ねてくる…。
©『オルジャスの白い馬』製作委員会