看護学校で奮闘する生徒40人の150日間を追ったドキュメンタリー『人生、ただいま修行中』11月公開!

『ぼくの好きな先生』『パリ・ルーヴル美術館の秘密』『音のない世界で』などで知られる現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督の最新作『人生、ただいま修行中』が、11月1日より公開されることが決定し、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

『音のない世界で』では、聴覚障害のあるろう者たちの世界に、フランスで異例の200万人を動員した世界的ヒット作『ぼくの好きな先生』では、小さな村の小学校の13人の生徒たちとたった一人の先生の日々に優しく寄りそった、フレデリック・ワイズマンらと並ぶ現代ドキュメンタリー最高峰の一人ニコラ・フィリベール監督。本作は、小さくも多様な日常の中にあるかけがえのない瞬間を、優しさに溢れた眼差しで捉えてきた彼の11年ぶりの作品であり、2016年に監督が救急救命室に運ばれ一命をとりとめたことをきっかけに、医療関係者、特に看護師と共に映画を撮ることを決意して生まれた意欲作。パリ郊外の看護学校で学ぶ、年齢、性別、出身も異なる多様な生徒たち40人の150日間に及ぶ奮闘が描き出される。

予告編では、手に汗握る採血や抜糸、ギプスを外すのも全てが初体験のまだまだ頼りない看護師の卵たちが、やがて心臓病の病棟、末期がん患者の緩和ケアをするホスピス、婦人科・産婦人科、小児科など様々な実習の現場で、患者と自分に向き合いながら、悩み、苦しみながらも、大きな責任に立ち向かう心構えを少しずつ身につけ、成長していく姿が映される。ニコラ監督のカメラは生徒たちに優しく寄り添い、鮮明に、時にコミカルにかけがえのない一瞬を捉える。「失敗は成功の母」であり、初めてを経験し、失敗しながら生きる彼らの姿が、「人生は学びと喜びに溢れている」ことを教えてくれる。

ポスタービジュアルは、人形を使って蘇生の処置を学ぶ生徒や、注射器を真剣に見つめる生徒など、40人それぞれの授業風景の写真をメインに、「つまずいたり、悩んだり、笑ったり。」というコピーが、『人生、ただいま修行中』という邦題と共に、人生そのものへのエールを感じさせる。

『人生、ただいま修行中』
11月1日(金)より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
監督・撮影・編集:ニコラ・フィリベール
配給:ロングライド

©️Archipel 35, France 3 Cinéma, Longride -2018