主演に前田敦子、共演に高良健吾を迎え、川端康成の作品を原案に、大阪を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く映画『葬式の名人』が、9月20日より公開される。このほど、8月29日に新宿バルト9にて完成披露舞台挨拶が実施され、キャストの前田敦子、高良健吾、樋口尚文監督が登壇した。
関西弁に挑戦したというキャスト陣。高良が「前田さんは上手!」と褒めると、前田も「えー、私は高良さんが上手だと思った」とこちらも絶賛。高良は「僕は上手じゃないといけないんですよ。その前に朝ドラを大阪でやっていたので。でも下手だった(笑)」と謙遜したが、前田は「高良さんが現場でしっかりやられていたので、やばい…」と思っていたそうだが、「脚本の方が教えてくれて。側にずっといてくれました」と、スタッフの支えで撮影を乗り切ったことを明かした。
3度目の共演となる2人。お互いの印象を聞かれた高良は、前田に対して「シャーマン」のイメージがあるそうで、監督も「神が降ってきたような演技をする」と同意。前田は高良に対して「出会ったときは全然喋れなかった。憧れの世界に高良さんはいたので、私にとってはずっと憧れの人」と述べ、高良を笑顔にさせた。
本作のタイトルにちなみ、お互いに現場で気がついたこと、“この人は〜名人”だと思うことは?という質問が。前田に対して高良は「脱力名人」だと答え、「意識的にリラックスしてくれるから。人に威圧感を与えない」と説明。これに対して前田は高良について「派手な服が似合う名人!」と述べ、高良のカラフルなスカーフを指して「違う人がつけたら大変ですよ(笑)」と話し、高良が私服で虎柄のパンツをはいていたときも「よくはけますね(笑)!?」と言ったそうで、イメージとは異なるド派手な着こなしに驚いたことを明かしていた。
『葬式の名人』
9月20日(金) 全国ロードショー
8月16日(金) 茨木市先行ロードショー
監督:樋口尚文
プロデューサー・脚本:大野裕之
原案:川端康成
出演:前田敦子 高良健吾 白洲迅 尾上寛之 中西美帆 奥野瑛太 佐藤都輝子 樋井明日香 中江有里 大島葉子 佐伯日菜子 阿比留照太 桂雀々 堀内正美 和泉ちぬ 福本清三 中島貞夫 栗塚旭 有馬稲子
配給:ティ・ジョイ
【ストーリー】 大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている28歳・雪子(前田敦子)。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった。
(C) “The Master of Funerals” Film Partners