前田敦子、AKB48現役時代のハードスケジュールに「どこに行っても何も覚えてない」

主演に前田敦子、共演に高良健吾を迎え、川端康成の作品を原案に、大阪を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く映画『葬式の名人』が、9月20日に公開初日を迎え、新宿バルト9にて行われた初日舞台挨拶に、キャストの前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、樋口尚文監督が登壇した。

8月16日から茨木市先行公開し、現地でスマッシュヒットしている本作について、前田は「撮影した場所で受け入れてもらえるのは一番嬉しいです」とコメント。ヒットに目を疑ったという樋口監督は「公開週のランキングが、『天気の子』『ライオン・キング』と『トイ・ストーリー4』を抜いて1位だった。次の週も、その次の週も続いて…」と反響の大きさを興奮気味に説明した。

本作の内容にちなみ、10年前の自分に伝えたいことを聞かれたキャスト陣。16歳の高校生だったという白洲は「小中と野球をやっていたんですけど、高校からモテたくてダンス部に入った。ずっと坊主だった」ことを告白。念願のダンス部に入り、「髪にワックスつけたりしたんですけど、まあモテなかった。『野球をやってたときの方が全然もてたぞ』と言いたい(笑)」と明かすと、会場から笑いが起こった。

10年前はある作品で合宿をしていたという高良は、「毎日みんなで夢を語っていたんですが、みんな(役者を)辞めていった。まだ自分はやっているから…」と感慨深げな様子。その当時、まだ流行っていなかった人狼ゲームで遊んでいたそうで「人狼ゲーム、流行るぞと言いたい(笑)」と冗談交じりに述べた。

10年前に何をやっていたか調べてもらったという前田は、「レコーディングをして、ビッグサイトで握手会をして、ソロのグラビアの撮影がありました(笑)」と笑顔。続けて「次の日から3日かけて地方6カ所周って、その4日後にアニメのイベントでニューヨークに行きました。で、その2週間後にはハワイに行ってました」と、怒涛のスケジュールを明かしすつつ、「そんなスケジュール、羨ましい! 頑張っていたんだなって。そのときの頑張りの体力のおかげで、『今、すごく元気だよ』って言いたい」とコメントした。「その頃はいっぱいいっぱいだったのでは?」というMCの質問に、「どこに行っても何も覚えてない。『今だったらもっと楽しめるよ』、とも言いたい(笑)」とAKB現役時代のハードな生活を振り返っていた。

『葬式の名人』
9月20日(金) 全国ロードショー
8月16日(金) 茨木市先行ロードショー
監督:樋口尚文
プロデューサー・脚本:大野裕之
原案:川端康成
出演:前田敦子 高良健吾 白洲迅 尾上寛之 中西美帆 奥野瑛太 佐藤都輝子 樋井明日香 中江有里 大島葉子 佐伯日菜子 阿比留照太 桂雀々 堀内正美 和泉ちぬ 福本清三 中島貞夫 栗塚旭 有馬稲子
配給:ティ・ジョイ

【ストーリー】 大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている28歳・雪子(前田敦子)。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった。

(C) “The Master of Funerals” Film Partners