『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』で瑞々しい青春を、また『ハッピーフライト』では航空会社で働く人々をコミカルに描き、大ヒットを記録した矢口史靖監督が、三吉彩花主演で贈る最新作『ダンスウィズミー』が、8月16日より公開される。このほど、三吉彩花とムロツヨシが歌うデュエットシーンがお披露目となった。
音楽が聞こえると歌い踊り出すカラダになってしまった静香(三吉彩花)は、元のカラダに戻るため“インチキ催眠術師”のマーチン上田(宝田明)を追い遠路はるばる北海道へ。そこで明らかとなった“こズルい調査員”の渡辺(ムロツヨシ)の秘密に大激怒。怒りをぶつけるも、逆に開き直る渡辺。静香は愛想をつかし、その場を立ち去ろうとするが、駅の時計が15時00分を指した瞬間、童謡「浜辺の歌」が流れ始める。音楽が聞こえた静香は思わずカラダが反応してしまい、つい渡辺の前で歌い出してしまう。いきなりの大熱唱に渡辺は「ちょっと、ちょっと」と止めようとするが、かまわずに遠くを見つめ気持ちよく歌い続ける静香。音楽が終わるとすぐに「げっ…」という気まずい顔を見せた静香だが、異変に気付いた渡辺は、「もしかして?」と呼びかけ、「浜辺の歌」の一節を美声と共にアカペラで歌い出す。静香の複雑な気持ちと裏腹に、渡辺の生歌に反応し、またもや熱唱。渡辺が歌うのを止めるとまずい!と逃げ出そうとする静香だが、再び歌い出す渡辺につられて満面の笑顔でまた歌い出してしまうのだった。「ミュージカル体質」になってしまったことがばれた静香は思いっきりしかめっ面を見せ、渡辺は「マジか!」と一声。果たして静香は無事元のカラダに戻れるのか!?
静香が最後に見せるしかめっ面は、矢口監督のOKがなかなか出ず、最終的には27テイクも撮影を行ったという。OKな顔がわからずドツボにはまる三吉を見かねた矢口監督が、ムロツヨシにしかめっ面のお手本をお願いすると「これが撮りたい!」と、なんと1発OKに。何とも言えないムロツヨシの表情をべた褒めしたとのことだが、これについて三吉は「お手本としてムロさんが変顔を見せてくれたんですけれども、私、ムロさんと同じ顔じゃないからわからない!って思ってました」と憤慨していたことを後日監督へ直接ぶつけている。
ムロツヨシは、真摯な姿勢で撮影に臨んでいた三吉を「すべてを吸収しようとしていて明るくて素直でいいなと思いました。そんな三吉さんを支えようと思っていたのですが実際に支えられたのは、プライベートで海鮮丼と焼き肉を食べに行ったときですかね。ご飯2回分をごちそうしたのでそこは支えられました」と冗談を織り交ぜつつも絶賛した。
『ダンスウィズミー』
8月16日(金) 全国ロードショー
監督・原作・脚本:矢口史靖
出演:三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大 ムロツヨシ 宝田明
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 静香(三吉彩花)は子供の頃からミュージカルが大の苦手。しかし、とあるきっかけで音楽が聞こえるとミュージカルスターのように歌い踊り出すカラダになってしまう!スマホの音や日常に溢れる音楽に反応し所かまわず歌い踊りだすせいで、順風満帆な人生がハチャメチャに。恋も仕事も失った静香は、原因を探すため日本中を奔走する!しかしその先には、裏がありそうなクセ者たちとの出会いと、さらなるトラブルが!果たして静香は無事に元のカラダに戻れるのか!?旅の終わりに彼女が見つけた大切なものとは…?
(C)2019 映画「ダンスウィズミー」製作委員会